「尻上がり」駅伝を経験した選手たちは、浮沈を繰り返した前半の展開に、少しも動じなかった。とくに出雲では不発に終わった山口峻平(スポ科1・佐久長聖)が、5区、区間3位の好走で、後半の流れをつくった。
3強の強さが目立った一方で、昨年の予選落ち校(早大)や出場できなかった立大、帝京大がシード権を獲得し、駅伝シーンは、さらに群雄割拠の様相を呈してきた。天国と地獄の差は紙一重。「油断大敵」を肝に銘じたい。
(扉の写真は、津駅入口を通過する長屋)
●1区(9.5キロ)
<チーム順位・個人区間順位)
1位 日体大(平島龍斗)28分18秒
2位 國學院大(嘉敷純平)28分20秒
3位 創価大(小暮栄輝)28分20秒
18位 早大(間瀬田純平=スポ科2・鳥栖工業)28分30秒
●2区(11.1キロ)
<チーム通過順位)
1位 青山学院 59分25秒
2位 創価大 59分25秒
3位 東京国際 1時間00分06秒
5位 早大 1時間00分18秒
<個人区間順位>
1位 鶴川正也(青山学院)31分04秒
2位 吉田 響(創価大)31分05秒
3位 アモス・ベット(東京国際)31分37秒
5位 山口智規(スポ科3・学法石川)31分48秒
●3区(11.9キロ)
<チーム通過順位>
1位 青山学院 1時間33分43秒
2位 創価大 1時間34分17秒
3位 國學院大 1時間34分18秒
10位 早大 1時間35分50秒
<個人区間順位>
1位 ヴィクター・キムタイ(城西大)33分22秒
2位 伊藤蒼唯(駒大)33分39秒
3位 上原琉翔(國學院大)34分01秒
6位 藤本進次郎(教3・大阪清風)35分32秒
トップ選手とはまだ力の差があるが、着実に力をつけてきた藤本。
●4区(11.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 青山学院 2時間06分46秒
2位 城西大 2時間08分02秒
3位 國學院大 2時間08分13秒
7位 早大 2時間09分54秒
<個人区間順位>
1位 黒田朝日(青山学院)33分03秒(区間新)
2位 斎藤将也(城西大)33分41秒
3位 谷中 晴(駒大)33分44秒
5位 伊藤大志(スポ科4・洛南高)34分04秒
失敗は2度繰り返さない。安定した走りをみせたキャプテン。
●5区(12.4キロ)
<チーム通過順位>
1位 青山学院 2時間43分07秒
3位 國學院大 2時間43分48秒
7位 早大 2時間44分25秒
<個人区間順位>
1位 野中恒亨(國學院大)35分35秒
2位 スティーブン・ムチーニ(創価大)35分41秒
3位 山口峻平(スポ科1・佐久長聖)36分08秒
●6区(12.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 青山学院 3時間20分31秒
2位 國學院大 3時間20分35秒
3位 創価大 3時間22分33秒
6位 早大 3時間24分23秒
<個人区間順位>
1位 山本歩夢(國學院大)36分47秒(区間新)
2位 白井光星(青山学院)37分24秒
3位 安原海晴(駒大)37分39秒
10位 伊福陽太(政経4・洛南高)38分21秒
箱根では、伊福の「大復活」を「大期待」だ。
●7区(17.6キロ)
<チーム通過順位>
1位 青山学院 4時間10分38秒
2位 國學院大 4時間10分42秒
3位 駒大 4時間13分15秒
6位 早大 4時間16分12秒
<個人区間順位>
1位 篠原倖太朗(駒大)49分57秒
2位 太田蒼生(青山学院)50分07秒
2位 平林清登(國學院大)50分07秒
5位 長屋匡起(スポ科2・佐久長聖)51分49秒
出雲につづき好走の長屋。箱根では、山を下るか?
●8区(19.7キロ)
<総合順位>
1位 國學院大 5時間09分56秒
2位 駒大 5時間10分24秒
3位 青山学院 5時間10分41秒
4位 創価大 5時間13分17秒
5位 早大 5時間14分24秒
6位 城西大 5時間14分57秒
7位 立大 5時間16分21秒
8位 帝京大 5時間16分24秒
(以上、シード権獲得)
<個人区間順位>
1位 山川拓馬(駒大)57分09秒
2位 野沢悠真(創価大)57分48秒
3位 工藤慎作(スポ科2・八千代松陰)58分12秒
ラスト1キロから、やや苦しそうだった工藤だが、区間3位に粘った。