「6位の壁」を突破しよう!
「3位以内」を目標に臨んだ3大駅伝の初戦。出走メンバーは、3年生2人、2年生2人、1年生2人、キャプテン菖蒲敦司をはじめ4年生はゼロだった。この布陣は、まるで来期のチームのようだと、実にフレッシュに映った。
結果は6位だったが、収穫は十分あった。一つは、穴のない「フラットなチーム」ができあがっていたことだ。また、1年生のシーズン、距離に不安のあった間瀬田純平が、夏合宿を経て、たくましさを増し、距離の不安をまったく感じさせない走りをしたことだ。さらに、春シーズン出遅れていた長屋匡起(スポ科1・佐久長聖)が、長丁場のアンカーを任せられるまでに「成長」していたことも挙げられるだろう。
しかし、今回も「6位の壁」を突き破ることができなかった。
ここ数年を振り返ってみると、2019年(年度ではありません):箱根12位、出雲出場できず、伊勢6位、2020年:箱根7位、出雲中止、伊勢5位(こじつけだが、平均6位)、2021年:箱根6位、出雲6位、伊勢6位、2022年:箱根13位、出雲出場できず、伊勢6位、2023年:箱根6位、出雲6位。悪夢の箱根を除けば、ほとんどが6位の座に「定着」しているのだ。
「フラットなチーム」には安定感がある一方、弱点もある。区間賞を一つも取れなかったように、「ここぞ」というときの「切り札」に欠けることだ。1~3区を走った伊藤大志、山口智規、石塚陽士が、他校のエース級と互角に戦う力を発揮したとき、壁を突破するのはたやすく、3位の目標に限りなく近づくはずだ。
おっと、忘れてはいけない、長丁場になる、伊勢、箱根では、4年生の力が「絶対的に」必要なのは言うまでもない。
●1区(8.0キロ)
<チーム・個人通過順位>
1位 駒大(篠原倖太朗)22分45秒
2位 アイビーリーグ選抜(ヒューゴ・ミルナー)22分53秒
3位 國學院大(上原琉翔)23分06秒
4位 伊藤大志(スポ科3・佐久長聖)23分08秒
ラスト700,逃げ切るかにみえた伊藤だったが、上原に差されてしまった。
●2区(5.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 駒大 38分53秒
2位 青山学院 39分32秒
3位 早大 39分34秒
<個人区間記録>
1位 佐藤圭汰(駒大)16分08秒
1位 黒田朝日(青山学院)16分08秒
3位 山口智規(スポ科2・学法石川)16分26秒
●3区(8.5キロ)
<チーム通過順位>
1位 駒大 1時間03分13秒
2位 創価大 1時間04分10秒
3位 城西大 1時間04分20秒
6位 早大 1時間04分52秒
<個人区間記録>
1位 ヴィクター・キムタイ(城西大)24分06秒
2位 リーキ・カミナ(創価大)24分13秒
3位 山川拓馬(駒大)24分20秒
7位 石塚陽士(教3・早実)25分18秒
●4区(6.2キロ)
<チーム通過順位>
1位 駒大 1時間21分00秒
2位 創価大 1時間21分45秒
3位 青山学院 1時間21分59秒
6位 早大 1時間22分56秒
<個人区間記録>
1位 山内健登(青山学院)17分35秒
1位 山森龍暁(創価大)17分35秒
3位 伊藤蒼唯(駒大)17分47秒
10位 工藤慎作(スポ科1・八千代松陰)18分04秒。
●5区(6.4キロ)
<チーム通過順位>
1位 駒大 1時間38分51秒
2位 創価大 1時間39分30秒
3位 城西大 1時間40分46秒
6位 早大 1時間41分28秒
<個人区間記録>
1位 吉田 響(創価大)17分45秒
2位 安原太陽(駒大)17分51秒
3位 溜池一太(中大)18分24秒
5位 間瀬田純平(スポ科2・鳥栖工業)18分32秒
たくましさを増した間瀬田は、これから楽しみな存在だ。
●6区(10.2キロ)
<チーム総合順位>
1位 駒大 2時間07分51秒(大会新)
2位 創価大 2時間09分34秒
3位 城西大 2時間10分35秒
6位 早大 2時間11分36秒
<個人区間記録>
1位 鈴木芽吹(駒大)29分00秒
2位 湯浅 仁(中大)29分27秒
3位 山本唯翔(城西大)29分49秒
6位 長屋匡起(スポ科1・佐久長聖)30分08秒
一昨年、区間6位だった佐久長聖の先輩、中谷雄飛の記録を40秒上回る好走をみせた長屋。
●第4回出雲市陸協記録会(浜山公園陸上競技場)
5000m(2組)
1着 赤星雄斗(駒大)14分01秒23
2着 宮岡幸大(法大)14分03秒16
3着 大澤健人(中大)14分07秒38
6着 菖蒲敦司(スポ科4:西京高)14分12秒90
残りふたつの駅伝では、菖蒲が中心のチームになっているだろう。