手に届きそうで届かない「冠」である。5区の石塚陽士(扉の写真)で先頭に躍り出たものの、出雲につづき、またも尻つぼみ、不完全燃焼に終わった。6分の2(出雲)、8分の2(伊勢)、これは全区間における4年生の出場比率だ。黄金世代の呼び声高く、この世代が4年生になったときには、早稲田史上最強のチームが誕生すると期待された。実際、このチームは、1年生を含めて、1万m27分台3人、28分台4人、5000m13分台13人を擁する史上「最速」であることは間違いない。
しかし、多くの大学が「史上最速」のチームをつくっている以上、内なる最速はほとんど意味をなさない。残る1冠を勝ち取るためには、メンタルを含めて史上「最強」と言い切れるだけの、揺るぎない自信が不可欠だ。箱根では、4年生が10分の5(プラス)を占めるべく、折れるほどに歯を食いしばり、極限まで自らを追い込んでいってほしい。その結果、約束されていたかのように「ああ栄冠は君に輝く」はずだ!
●1区(9.5キロ)
<チーム順位・個人区間順位)
1位 駒大(佐藤条二)27分05秒(区間新)
2位 中大(吉居大和)27分05秒(区間新)
3位 國學院大(島崎慎愛)27分06秒(区間新)
7位 早大(伊藤大志=スポ科1・佐久長聖)27分18秒
●2区(11.1キロ)
<チーム通過順位)
1位 順大 58分55秒
2位 法大 59分05秒
3位 早大 59分06秒
<個人区間順位>
1位 三浦龍司(順大)31分30秒
2位 井川龍人(スポ科3・九州学院)31分48秒
2位 児玉真輝(明大)31分48秒
●3区(11.9キロ)
<チーム通過順位>
1位 東京国際大 1時間32分02秒
2位 早大 1時間33分03秒
3位 順大 1時間33分04秒
<個人区間順位>
1位 イェゴン・ヴィンセント(東京国際)32分46秒(区間新)
2位 ジョセフ・ラジニ(拓大)33分21秒
3位 岸本大起(青山学院)33分55秒
4位 中谷雄飛(スポ科4・佐久長聖)33分57秒
●4区(11.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 東京国際 2時間06分47秒
2位 早大 2時間07分24秒
3位 明大 2時間07分51秒
<個人区間順位>
1位 高橋勇輝(青山学院)34分08秒
1位 石田洸介(東洋大)34分08秒
3位 小澤大輝(明大)34分11秒
5位 菖蒲敦司(スポ科2・西京高)34分21秒
●5区(12.4キロ)
<チーム通過順位>
1位 早大 2時間43分49秒
2位 順大 2時間44分06秒
3位 青山学院 2時間44分08秒
<個人区間順位>
1位 佐藤一世(青山学院)35分57秒
2位 野村優作(順大)36分05秒
3位 三浦拓朗(中大)36分19秒
5位 石塚陽士(教1・早実)36分25秒
●6区(12.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 東京国際大 3時間21分34秒
2位 順大 3時間21分53秒
3位 明大 3時間22分55秒
7位 早大 3時間23分39秒
<個人区間順位>
1位 丹所 健(東京国際)37分12秒(区間新)
2位 安原太陽(駒大)37分30秒
2位 中村風馬(順大)37分30秒
17位 佐藤航希(スポ科2・宮崎日大)38分24秒
●7区(17.6キロ)
<チーム通過順位>
1位 駒大 4時間13分46秒
2位 青山学院 4時間14分04秒
3位 東京国際 4時間14分27秒
6位 早大 4時間17分13秒
<個人区間順位>
1位 田澤 簾(駒大)50分36秒
2位 近藤幸太郎(青山学院)50分54秒
3位 平林清澄(國學院大)52分22秒
5位 鈴木創士(スポ科3・浜松日体)52分32秒
●8区(19.7キロ)
<チーム順位>
1位 駒大 5時間12分58秒
2位 青山学院 5時間13分06秒
3位 順大 5時間14分20秒
6位 早大 5時間16分29秒
<個人区間順位>
1位 伊地知賢造(國學院大)58分33秒
2位 四釜峻佑(順大)58分54秒
3位 飯田貴之(青山学院)59分02秒
9位 山口賢助(文4・鶴丸高)1時間00分18秒