晴れのち曇り、あるいは、「まずまず」と「まずいまずい」の中間あたりの結果だったのではないか。ただ下級生がこれだけ走れれば、前途は決して暗くない。伊勢に向けて、視界は良好と言っていいだろう。ただし、目標としていた3冠のうち、最初の冠を逃した以上、牽引車となるべき4年生が、万全の準備をして、まずは「走る」必要がある。有力校に比べて、駒が少ないだけに、故障だけが「落とし穴」だ。
●1区(8.0キロ)
<チーム・個人通過順位>
1位 青山学院(近藤幸太郎)23分41秒
2位 早大(菖蒲敦司=スポ科2・西京高)23分45秒
3位 東京国際大(山谷昌也)23分46秒
これまで、早大の鬼門といわれた1区を「最強の勝負師」菖蒲敦司が、常にトップを狙える位置をキープし、ラスト勝負では青山学院の近藤幸太郎に後れをとったものの、2位という好位置で、2区の井川龍人につないだ。
●2区(5.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 國學院大 40分05秒
2位 順大 40分06秒
3位 東京国際大 40分09秒
4位 早大 40分10秒
<個人区間記録>
1位 木村 琳(國學院大)16分16秒
2位 平 駿介(順大)16分18秒
3位 安原太陽(駒大)16分22秒
6位 井川龍人(スポ科3・九州学院)16分25秒
井川龍人には、区間賞を期待したが、僅差ながら6位に終わった。
●3区(8.5キロ)
<チーム通過順位>
1位 東京国際大 1時間04分21秒
2位 創価大 1時間04分50秒
3位 青山学院 1時間04分54秒
4位 早大 1時間05分04秒
<個人区間記録>
1位 フィリップ・ムルワ(拓大)23分49秒
2位 丹所 健(東京国際大)24分12秒
3位 佐藤一世(青山学院)24分44秒
4位 太田直希(スポ科4・浜松日体)24分54秒
ここで東京国際大がトップにとは! 丹所健の快走に、太田直希の「そこそこの」走りは、すっかり霞んでしまった。
<チーム通過順位>
1位 東京国際大 1時間23分20秒
2位 早大 1時間23分44秒
3位 青山学院 1時間24分14秒
<個人区間記録>
1位 石塚陽士(教1・早実)18分40秒
2位 中西大翔(國學院大)18分42秒
2位 九嶋恵舜(東洋大)18分42秒
トラックシーズン、1500mに専念していた石塚陽士は、ロード6キロを楽にこなして、適応力の高さを見せてくれた。
●5区(6.4キロ)
<チーム通過順位>
1位 東京国際大 1時間42分49秒
2位 東洋大 1時間43分17秒
3位 國學院大 1時間43分31秒
5位 早大 1時間44分48秒
<個人区間記録>
1位 石田洸介(東洋大)18分55秒
2位 伊地知賢造(國學院大)19分15秒
3位 宗像 聖(東京国際大)19分29秒
12位 伊藤大志(スポ科1・佐久長聖)20分28秒
同じルーキーの東洋大・石田洸介が区間賞。伊藤大志には、次走、石田に肉薄するような走りを期待。
●6区(10.2キロ)
<チーム順位>
1位 國學院大 2時間12分10秒
2位 青山学院 2時間14分07秒
3位 東洋大 2時間14分13秒
6位 早大 2時間15分00秒
<個人区間記録>
1位 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大)29分21秒
2位 田澤 廉(駒大)29分42秒
3位 横田俊吾(青山学院)30分13秒
6位 中谷雄飛(スポ科4・佐久長聖)30分48秒
本調子には、まだ遠い中谷雄飛。駒大・田澤簾の追い上げに屈する。