大挙出場の青山学院勢に対し、少数の早大勢がいかに戦うのか。(9組の)焦点はそこに絞られた。結果は、鈴木創士、太田直希が青の壁の一角を崩して、大幅な自己記録更新、新迫志希を含めて、3人が28分台入りを果たした。箱根に向けて視界良好と言っていいだろう。箱根の3位以内を目標とするチームにとって、少なくとも往路は達成できそうな勢いにはなってきたのではないか(山登りしだいだが)。総合3位を達成するには、まだ1駒、2駒足りない気がするが、果たして救世主は、宍倉健浩になるのか、それとも伏兵が現れるのか?
(扉の写真は、前から青山・飯田、湯原と太田直、鈴木4位争い)於:慶應義塾大学日吉陸上競技場
<9組>
1着 中村友哉(青山学院)28分31秒68
2着 岸本大紀(青山学院)28分32秒33
3着 吉田祐也(青山学院)28分42秒58
4着 湯原慶吾(青山学院)28分44秒99
5着 鈴木創士(スポ科1・浜松日体)28分48秒26(自己新)
6着 太田直希(スポ科2・浜松日体)28分48秒69(自己新)
7着 飯田貴之(青山学院)28分49秒49
8着 吉田圭太(青山学院)28分50秒41
9着 岩見秀哉(青山学院)28分52秒32
10着 鈴木塁人(青山学院)28分53秒00
11着 新迫志希(スポ科4・世羅高)28分55秒78(自己新)
14着 宍倉健浩(スポ科3・早実)29分07秒98(自己新)
DNF 太田智樹(スポ科4・浜松日体)
4000mから、太田智樹がペースメークして、新迫を引っ張る。太田はこのあと、中団の太田直、鈴木、宍倉の位置まで下がり、3選手を押し上げ、好記録達成に貢献した。
終盤、見どころのあった太田直(前)と鈴木のデッドヒート。
前半、積極的に動いた新迫は、5200mで青山・中村が一気にペースを上げると、ついていけなかった。しかし、ラストは追い上げ、28分台に届いた。
28分台続出で目立たなかったが、久しぶりの自己記録更新で、ようやく復調の兆しが見えた宍倉。
<12組>
1着 大森太楽(中大)29分09秒35
2着 福田悠一(創価大)29分12秒34
3着 宮澤真太(城西大)29分13秒16
21着 山口賢介(文2・鶴丸高)29分50秒71(自己新)
30着 向井悠介(スポ科2・小豆島中央)30分50秒23
中盤以降落ちていった山口は、ラストを上げ、なんとか自己新。
昨年、このレースで自己新を出した向井だが、なかなか調子が戻ってこない。