ようやくキャプテンが帰ってきた。しかも、13分58秒72という自己新の「おみやげ」つきだ。箱根駅伝の8区を22年ぶりの区間新で走り、MVPを獲得した小松陽平(東海大)を振り切っての勝ちも価値が高い。ここから駅伝チームが活性化していくことは間違いない。ようやく陣容も整ってきて、関東インカレからの巻き返しを図る。
連日のレースになった中谷は5000mでも日本選手権標準記録に届かなかった。常に前向きの中谷には敬服するが、気づかぬ疲労が溜まってはいないか。箱根のあと、都道府県駅伝、クロカン日本選手権、ケニヤ視察、デンマークの世界クロカン、そして金栗記念中長距離大会とハードな戦いが続いた。とくに世界クロカンは泥田のようなピットもあり、かなりタフなコースだった。疲労がないわけではないだろう。無理をせず、しかもしっかりと、関東インカレに向けて調整し、日本選手権の標準記録を突破してもらいたいものだ。
期待のルーキー・小指卓也もまずまずの記録で、日体大デビュー戦を飾った。鈴木創士といい「生きのいい」新人もチームに十分な刺激を与えてくれるだろう。先輩も「がんばらなくっちゃ!」。
(扉の写真は電光掲示板で記録を確認してゴールする太田智樹)
●男子5000m
<13組>
1着 松崎咲人(東海大)14分49秒05
2着 遠藤悠紀(山梨学院)14分52秒33
3着 関根大地(拓大)14分53秒19
9着 佐藤晧星(人科2・幕張総合)15分10秒79
27着 河合陽平(スポ科2・時習館)15分37秒52
佐藤(左)はいいペースでレースを進めていたが、終盤、急激に失速。400mで転倒しそうになった河合は、リズムを崩したか、最後までペースを上げられなかった。
<14組>
1着 平間大貴(東京農大)14分37秒49
2着 福住賢翔(日体大)14分41秒52
3着 永地泰貴(山梨学院)14分42秒94
32着 本郷 諒(商3・岡山城東)15分29秒25
<21組>
1着 中村友哉(青山学院)14分06秒95
2着 岩﨑祐也(大阪ガス)14分07秒20
3着 岸本大紀(青山学院)14分07秒75
6着 安井雄一(トヨタ自動車)14分10秒42
10着 小指卓也(スポ科1・学法石川)14分21秒57
<22組>
1着 太田智樹(スポ科4・浜松日体)13分58秒72(自己新)
2着 小松陽平(東海大)14分03秒68
3着 中西大翔(國學院大)14分05秒31
<23組>
1着 ドミニク・ランガット(コニカミノルタ)13分30秒80
7着 伊藤達彦(東京国際大)13分53秒34(日本人トップ)
13着 中谷雄飛(スポ科2・佐久長聖)14分07秒58
DNF 半澤黎人(スポ科2・学法石川)