まずは、来季のシード権獲得、おめでとう! 箱根予選会の結果を見て、「どうしたんだ早稲田」と不安の声を上げていた人たちは、今、どんな感想を持っているだろうか。おそらく「よくやった」と拍手しているはずだ。
そして、「よくやった」のは、間違いなく予選会とほぼ同じメンバーなのだ。太田智樹を「大将」に据えた、このチームは決して弱くない。箱根に向けて、弱点があるとしたら、「副将」になるべき4年生が「われこそは」と名乗り出てこないことだけだ。
危機感は不安感を高めることもあるが、逆に結束力を強め、個々の精神力を鍛えることもある。その意味で、箱根予選会の「不振」はプラスに働いていく可能性が高いだろうと思う。今回でも、太田智樹、千明龍之佑の快走、太田直希の巻き返し、垂れそうでギリギリ粘った鈴木創士の奮走など、好材料がいくつも見られた。ただ、箱根予選会、全日本大学駅伝の連闘は、1年生に負担をかけすぎていないだろうか。3、4年生の奮起が待望されるゆえんだ。頼みまっせ!
(扉の写真は3区の残り2キロ。前を行く、國學院を捉え、振り切ろうとする中谷)
●1区(9.5キロ)
<チーム順位・個人区間順位)
1位 城西大(荻久保寛也)27分49秒
2位 駒大(中村大聖)27分57秒
3位 東海大(小松陽平)27分58秒
16位 早大(井川龍人=スポ科1・九州学院)28分21秒
●2区(11.1キロ)
<チーム通過順位)
1位 東京国際大 59分37秒
2位 駒大 59分48秒
3位 順大 59分50秒
8位 早大 1時間00分09秒
<個人区間順位>
1位 伊藤達彦(東京国際大)31分17秒(区間新)
2位 浦野雄平(國學院大)31分38秒(区間新)
3位 ラジニ・レメティキ(拓大)31分46秒(区間新)
4位 太田智樹(スポ科4・浜松日体)31分48秒:区間11位まで区間新)
●3区(11.9キロ)
<チーム通過順位>
1位 東洋大 1時間33分18秒
2位 城西大 1時間33分57秒
3位 東海大 1時間33分57秒
8位 早大 1時間34分30秒
<個人区間順位>
1位 相澤 晃(東洋大)33分01秒(区間新)
2位 菅原伊織(城西大)33分56秒(区間新)
3位 塩澤稀夕(東海大)33分57秒(区間新)
3位 赤崎 暁(拓大)33分57秒(区間新)
6位 中谷雄飛(スポ科2・佐久長聖)34分21秒
●4区(11.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 東洋大 2時間07分25秒
2位 東海大 2時間07分51秒
3位 城西大 2時間08分19秒
4位 早大 2時間08分38秒
<個人区間順位>
1位 西田壮志(東海大)33分54秒
2位 今西駿介(東洋大)34分07秒
3位 千明龍之佑(スポ科2・東農大二高)34分08秒
●5区(12.4キロ)
<チーム通過順位>
1着 東海大 2時間44分34秒
2着 東洋大 2時間44分53秒
3着 順大 2時間44分56秒
5位 早大 2時間45分14秒
<個人区間順位>
1位 青木佑人(國學院大)36分06秒(区間新)
2位 藤曲寛人(順大)36分07秒(区間新)
3位 吉田祐也(青山学院)36分32秒
5位 太田直希(スポ科2・浜松日体)36分36秒
●6区(12.8キロ)
<チーム通過順位>
1位 東海大 3時間22分00秒
2位 順大 3時間22分54秒
3位 青山学院 3時間23分15秒
6位 早大 3時間23分38秒
<個人区間順位>
1位 郡司陽大(東海大)37分26秒(区間新)
2位 中村友哉(青山学院)37分29秒(区間新)
3位 西澤侑真(順大)37分58秒
6位 鈴木創士(スポ科1・浜松日体)38分24秒
●7区(17.6キロ)
<チーム通過順位>
1位 青山学院 4時間15分27秒
2位 東海大 4時間15分29秒
3位 東洋大 4時間15分52秒
5位 早大 4時間17分13秒
<個人区間順位>
1位 田澤 簾(駒大)52分09秒
2位 吉田圭太(青山学院)52分24秒
3位 定方 駿(東洋大)52分24秒
9位 新迫志希(スポ科4・世羅高)53分35秒
●8区(19.7キロ)
<チーム通過順位>
1位 東海大 5時間13分15秒
2位 青山学院 5時間14分59秒
3位 駒大 5時間15分04秒
6位 早大 5時間17分04秒
<個人区間順位>
1位 ルカ・ムセンビ(東京国際大)57分14秒
2位 名取燎太(東海大)57分46秒
3位 山下一貴(駒大)58分06秒
9位 吉田 匠(スポ科3・洛南高)59分51秒