関東学生対校選手権(最終日・5月27日)

真柄光佑の快進撃が止まらない! 今シーズンに入って、10000m、5000mの自己記録を立て続けに更新した真柄は、関東インカレの初舞台でも、ハーフの自己新を叩き出した。数字だけ見ると、わずか19秒の更新にすぎない。しかし、この19秒は非常に価値の高い19秒だ。なぜなら、ハーフの出場選手は1部、2部合わせて101名、そのうち、自己記録を更新した選手はわずか5名にすぎないからだ。このことは、厳しいコース、過酷なレースコンディションだったことを物語っている。4ヵ所の急なコーナー、細かなアップダウンの連続。そして、気温27℃という発表以上に、日差しの強さが選手を苦しめていた。この中での、自己新は大いに誇っていいだろう。

(扉の写真:多くの選手が終盤、苦悶の表情を浮かべていたのに対し、真柄は「求道者」の顔で駆け抜けた)

●ハーフマラソン
1着 ドミニク・ニャイロ(山梨学院)63分49秒
2着 湯澤 舜(東海大)64分41秒
3着 金子元気(城西大)64分48秒
4着 西田壮志(東海大)65分00秒
5着 真柄光佑(スポ科3・西武文理)65分06秒
6着 大畑和真(法大)65分08秒
7着 湊谷春紀(東海大)65分09秒
8着 難波晧平(順大)65分15秒
30着 遠藤宏夢(商3・國學院久我山)68分40秒
33着 清水歓太(スポ科4・群馬中央中等教育)68分45秒

(左の写真)残り600m、6分前にスタートした2部選手(ほぼ同じ持ちタイム)を抜きにかかる真柄。(右の写真)周回を重ねるごとに順位を上げていった真柄は、残り2周、城西大・金子(24番=3着)、法大・大畑(8番=6着)などと上位争い。

遠藤は中盤苦しんだが、終盤なんとか息を吹き返し、前を追う(左)。逆に清水は中盤以降、順位を下げていく。

●男子5000m
1着 パトリック・M・ワンブイ(日大)13分45秒30
2着 塩尻和也(順大)13分52秒51
3着 阿部弘輝(明大)14分03秒12
4着 鬼塚翔太(東海大)14分10秒38
5着 相澤 晃(東洋大)14分10秒88
6着 西嶋雄伸(城西大)14分11秒64
7着 太田智樹(スポ科3・浜松日体)14分12秒23
12着 千明龍之介(スポ科1・農大二高)14分25秒78
25着 中谷雄飛(スポ科1・佐久長聖)14分45秒51

1000mすぎに一段とペースを上げたワンブイに塩尻と阿部だけが追走。中団から太田が上がり、中谷は遅れる。

サバイバルの様相を呈したレースで、千明の粘り強い走りはとくに目立っていた。

2年前、中谷と同じようにスーパールーキーと呼ばれた佐久長聖の先輩・關颯人(26番・東海大=23着)も関東インカレでは11着だった。好不調の波は必ず訪れる。中谷もいい洗礼を受けたと考え、さらに上をめざして、リスタートだ。

男子総合得点
①日大164.5 ②東海大113 ③順大99 ④東洋大74 ⑤筑波大62 ⑥早大59

男子トラック得点
①東海大72 ②東洋大69 ③日大59 ④早大55

女子総合得点
①筑波大127 ②日体大110.5 ③早大69(大殊勲! トラック以外でも、仲野春花の走り高跳び2連覇、南野智美の七種競技3着が光る)④中大67

女子トラック得点
①日体大72.5 ②大東大51 ③早大44(400mH19点)

 

 

2018-05-28