今年行われた世界チーム競歩選手権で、日本チームは20キロ、50キロともに、個人、団体優勝を果たし、世界をリードする存在にまでになった。世界選手権で表彰台に立った先輩・小林快に1歩ずつ近づいている高橋和生には世界で戦うチャンスがいずれ巡ってくるだろう。その前に、「東洋の壁」が立ちはだかる。1年生とはいえ、世界チーム競歩(ジュニア)で入賞した池田尚希に挑んだ高橋和だが、壁を乗り越えることはできなかった。しかし、ラストでは川野将虎との差を詰める気迫を見せた。(扉の写真は東洋大2選手と高橋和)
●男子10000mW決勝
1着 池田向希(東洋大)40分16秒44
2着 川野将虎(東洋大)40分24秒84
3着 高橋和生(社学4・花巻北)40分44秒98
16着 高橋雄太(スポ科4・佐原高)43分48秒73
非情にも(?)8300m手前で高橋雄太(中央)を周回遅れにする高橋和生。明大のルーキー・古賀友太(10)には終盤まで食い下がられたが、残り2周で振り切った。
●3000mSC決勝
1着 青木涼真(法大)8分42秒11
2着 小室 翼(東洋大)8分43秒62
3着 三上嵩斗(東海大)8分47秒41
5着 吉田 匠(スポ科2・洛南高)8分54秒33
8着 岡田 望(商4・國學院久我山)8分59秒87(自己新)
12着 大木皓太(スポ科3・成田高)9分19秒93
(左の写真)吉田は、実績のある上位選手に届かなかったが、ラストで、前をいく明大・東島清純(108)、日体大・小松力歩(44)を捉えて、5着のゴール。(右の写真)ここにくるまで苦しんでいた岡田(前)は予選同様、冷静なレース運びで入賞を果たし「自己新」のおまけもついた。一生、心に残るレースになるだろう。一方、大木(後ろ)はいいところなく、最下位に沈んだ。