スタンドで応援する選手たちが、思わず身をすくめてしまうほど「いじわるな」強風がレースの「じゃま」をする中、「3月の合宿では、スピード練習をしていない」(相楽監督)にもかかわらず、5000mで、太田智樹がいきなり自己記録を更新して、気分のいいシーズン・インとなった。13分30秒は十分視野に入った。
ただし、長距離選手たちの動きは重かった。合宿明けで、疲労が抜けきれないコンディションの影響が多分にあったのだろう。合宿の成果はこれから、記録会などで試されることになる。(於:慶應義塾大学日吉陸上競技場)
●3000mSC
1着 人見昂誠(法大)9分01秒44
2着 田辺佑典(法大)9分05秒79
3着 吉田 匠(スポ科2・洛南高)9分10秒60
4着 大木皓太(スポ科3・成田高)9分16秒73
7着 岡田 望(商4・國學院久我山)9分25秒25(オープン参加)
序盤は吉田がレースを引っ張ったが(左の写真)、中盤、法大の人見、田辺がペースを上げると、つけなかった。
岡田は後方でのレースになった。
●5000m
1着 太田智樹(スポ科3・浜松日体)14分03秒98(自己新)
2着 近藤秀一(東大)14分12秒17
3着 前田舜平(明大)14分13秒33
4着 阿部弘樹(明大)14分16秒23
5着 新迫志希(スポ科3・世羅高)14分24秒49
3200mで飛び出した明大・阿部弘樹にただ一人ついた太田は、監督の指示どおり、残り4周でギアを上げ、楽に逃げ切った。
残り1周、独走する太田。新迫(右)には苦手の風も影響したか。