上尾とは別路線の3選手、新迫志希、永山博基、宍倉健浩がそれぞれ納得のいく準備をして、箱根行きの列車に乗り込んだ。なかでも、10000mの記録会は初挑戦の宍倉が28分台突入かと思わせる走りを見せ、故障明けだった全日本駅伝からの不安を払拭した精神的効果は大きい。それにしても、八王子のレースを棄権した光延誠は箱根の最終列車に間に合うのか?
●八王子ロングディスタンス(法政大学多摩キャンパス陸上競技場)
<2組>
1着 西池和人(コニカミノルタ)29分09秒35
2着 新迫志希(スポ科2・世羅高)29分09秒89
3着 桃澤大祐(サン工業)29分13秒92
15着 平賀翔太(OB/住友電工)29分44秒49
序盤、中団でレースを進めた新迫は、3700mでペースメーカーにピタリとつき、中盤のレースを引っ張った。6000m過ぎに3番手に下がり、8000mでは先頭から20mほど遅れたが、残り1000mから追い上げ、ラストは鋭い切れ味で、トップに迫った。自己記録には及ばなかったものの、気迫ある好レースを展開したと言っていいだろう。右の写真は前、平賀。
<4組>
1着 阿久津圭司(OB/SUBARU)28分23秒14
2着 室塚健太(DeNA)28分26秒72
3着 大西一輝(カネボウ)28分27秒53
7着 高田康暉(OB/住友電工)28分46秒46
18着 永山博基(スポ科3・鹿児島実業)28分57秒70
レースの流れに乗るというより、マイペースで自分の走りを確かめる永山。自己新を大幅に更新した昨年とはレースの位置づけが違うのだろう。右の写真はOBの阿久津(前)と高田。
●関東学連10000m記録挑戦会(慶應義塾大学日吉陸上競技場)
<12組>
1着 大山憲明(創価大)29分02秒08
2着 宮尾佳輔(専大)29分05秒82
3着 横井裕仁(帝京大)29分09秒65
7着 宍倉健浩(スポ科1・早実)29分17秒12(自己新)
7800mで先頭に立ち(写真)、持ち味である攻めの走りでレースを引っ張った宍倉。8800mでいっぱいになったが、初の10000mレースにして、堂々のレースぶりだった。