第20回日本学生ハーフマラソン選手権大会(3月5日)

シーズンの締めくくり、あるいは新シーズンへのステップとして、さらにはユニバーシアードの代表選手選考を兼ねた大会で、62分台はおろか63分台ですらフィニッシュする選手がいなかった。ちょっとガッカリというのが正直な感想だ。ただ、距離に不安のあった谷口耕一郎が「箱根組」に肉薄したのは、記録は別にしても、明るい材料といえる。この位置からチーム全体を押し上げていくには、新4年生の「引っ張る力」が相当に要求される。しかし、現状では力不足が明らかだ。さあ、どうしよう!

4年前、渡辺康幸前駅伝監督が、満面に笑みをたたえて、こう言っていたのを思い出す。
「今年のスカウティングはパーフェクト。欲しい選手がすべて、ウチに来ることになった」
「欲しい選手のすべて」とは、安井雄一、光延誠、藤原滋記の3選手だ。不思議なことに、3選手とも、まだ、パーフェクトな結果を出したことがない。

酷な言い方かもしれないが、このままでは、前監督のスカウティングは間違っていたということになりかねない。大切なことは、引っ張るべき選手が、輝きを取り戻すことだ。幸い、キャプテンになって覚醒した平和真という「気迫の見本」があった。4年生で花を咲かせた鈴木洋平という「明るい手本」もあった。その背中を見ながら走ってきた選手たちにできないはずはない。

高い位置より、低い位置から飛び出すほうが大ジャンプにつながるものだ。暖かな春を迎えたとき、トラックで、自信満々にリラックスして走る選手たちの姿を見たいと心から思う。期待してまっせ!

(扉の写真は自己新をマークした谷口のラスト200m)
<於:陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園及びその外周道路>

1着 鈴木健吾(神大)61分36秒
2着 工藤有生(駒大)62分15秒
3着 片西 景(駒大)62分34秒
4着 下 史典(駒大)62分36秒
5着 橋詰大慧(青山学院)62分42秒
6着 川端千都(東海大)62分47秒
7着 永戸 聖(山梨学院)62分52秒
8着 山本修二(東洋大)62分56秒

40着 安井雄一(スポ科3・市立船橋)64分04秒
57着 石田康幸(商3・浜松日体)64分31秒
73着 太田智樹(スポ科1・浜松日体)64分49秒
85着 光延 誠(スポ科3・鳥栖工業)64分58秒
91着 清水歓太(スポ科2・群馬中央中等教)65分00秒
93着 谷口耕一郎(スポ科3・福大大濠)65分01秒(自己新)
127着 河合祐哉(スポ科3・時習館)65分34秒
136着 藤原滋記(スポ科3・西脇工業)65分39秒
137着 遠藤宏夢(商1・國學院久我山)65分42秒(初記録)
170着 大木皓太(スポ科1・成田高)66分00秒(初記録)
212着 三上多聞(商1・早実)66分28秒(初記録)
363着 伊澤優人(社学1・東海大浦安)67分56秒(初記録)
414着 岡田 望(商2・國學院久我山)68分26秒(初記録)
447着 尼子風斗(社学1・鎌倉学園)68分47秒(初記録)
474着 平子凜太郎(先進理工1・磐城高)69分02秒(初記録)
515着 金森博至(スポ科1・鳴門高)69分40秒(初記録)

 

 

 

 

2017-03-07