出場4選手がすべて自己記録を更新した。まず、女子5000mで、古賀清華がようやく関東インカレ10000mの参加標準記録を突破。来年、エンジのユニホームで走ることを「約束」された。5000m2度目の田貝理紗は標準記録に3秒及ばなかったものの「本職」の3000mSCに弾みのつくレースぶりだった。
「記録狙いでもない。調整でもない」(鈴木皐平主務)、「集中練習の合間にレースを挟んでみた」(相楽監督)というからには、大木皓太の勝負勘が戻っているかどうかに注目した。結果は、しっかりと勝ち切り、あっさり、しかも大幅に自己記録を書き換えた。箱根に、強い駒が1枚上乗せされたと言っていいだろう。尼子風斗は自己新とはいえ、29分台が狙えたレースだっただけに、終盤の失速が惜しまれる。
●女子5000m
<1組>
1着 吉武穂乃(新栄高)17分19秒46
2着 上本歩実(日女体大)17分19秒66
3着 大前千晶(横浜陸協)17分24秒29
4着 田貝理紗(文構1・専大松戸)17分33秒42(自己新)
1900mで先頭に立ち、一度4番手まで下がり、3400mでまた先頭に立つというレースをした田貝。2度目の5000mで、自信に満ちた走りに見えた(左端は元競走部の大前)。
<2組>
1着 小合沙季(新潟医療福祉大)16分52秒10
2着 宍戸梨夏(白鷗大)16分56秒03
3着 鈴木千晴(日立)16分56秒93
9着 古賀清華(文構3・筑紫女学院)17分06秒45(自己新)
4000mまでは16分台突入かと思われたが、終盤伸びず、惜しくも16分台を逃した。まずは、標準記録(17分20秒)をクリアして、うれしい関東インカレの切符を手に入れた。
●男子10000m
<9組>
1着 大木皓太(スポ科2・成田高)29分39秒90(自己新)
2着 八重畑龍和(山梨学院高)29分40秒67
3着 森 淳喜(神大)29分41秒95
7000m以降、レースの主導権を握った大木は、ラストの切れ味も鋭く、4人の先頭グループから一気に抜け出した。
<10組>
1着 河野遥伎(東海大)29分31秒50
2着 植松 蓮(プレス工業)29分33秒14
3着 城田 航(中央学院)29分33秒62
35着 尼子風斗(社学2・鎌倉学園)30分10秒14(自己新)
最後方から滑り出した尼子は徐々に上げて、30分を切れるペースだったが、終盤、無念の失速。