この日体大長距離競技会の5000mで、もがき苦しんでいた小林快選手の姿が思い浮かぶ。競歩に再転向してから、順調に実績を積み重ね、とうとう世界陸上の代表(内定)にまで上り詰めた。名前通りの「快挙」、おめでとう!
後輩たちもたくましく変身した姿を見せてくれた。箱田幸寛が切れ味の鋭いラストを決め、自己記録を大幅に更新したほか、1年生の真柄光佑、大木皓太、4年生の河合祐哉がそれぞれ自己ベストを記録。やや詰めが甘く、自己記録に届かなかったものの、伊澤優人、西田稜のレースぶりも目についた。次走に期待だ。
●男子5000m
<16組>
1着 福島研二(松蔭大)14分38秒77
2着 宍戸公紀(松蔭大)14分44秒51
3着 浅川倖生(スポ科4・西脇工業)14分45秒88
4200mで足が止まった浅川も、ラスト150mからのスパートで、さすがのキレを見せた。
<17組>
1着 高瀬泰一(アラタプロジェクト)14分40秒17
2着 戸塚 透(東京国際大)14分42秒43
3着 佐々木虎一朗(法大)14分43秒84
17着 岡田 望(商2・國學院久我山)14分56秒47
29着 金森博至(スポ科1・鳴門高)15分14秒84
31着 平子凜太郎(先進理工1・磐城港高)15分28秒92
岡田(前)に懸命に食い下がる金森。岡田は4000m以降の粘りがでてきた。
前で積極的にレースを進めていた平子だが、3000mで急にペースが上がると、つけずに後退。
<18組>
1着 西山和弥(農大二高)14分29秒41
2着 井下裕貴(東京国際大)14分42秒21
3着 山田大地(東京国際大)14分43秒61
7着 伊澤優人(社学1・東海大浦安)14分46秒77
こういうのを「もったいない」レースというのだろう。伊澤は完全に自己新ペースでレースを運んでいたが、終盤、伸びきれなかった。
<19着>
1着 芹澤昭紀(國學院大)14分32秒53
2着 内山涼太(東京国際大)14分33秒02
3着 貝崎秀哉(東京国際大)14分33秒26
6着 真柄光佑(スポ科1・西武文理)14分35秒33(自己新)
17着 三上多聞(商1・早実)14分53秒12
22着 川村裕幹(基幹理工4・和歌山桐蔭)15分07秒21
3000mで飛び出した真柄は積極的なレースで、出すべくして出した自己新。タイム以上の価値がある。
3000m以降、脱落していった三上(左)と後方から追い上げられなかった川村。
<20組>
1着 田中龍太(明大)14分14秒38
2着 山岸 塁(ラフィネ)14分17秒16
3着 箱田幸寛(スポ科4・世羅高)14分17秒60(自己新)
6着 石田康幸(商3・浜松日体)14分20秒76
12着 河合祐哉(スポ科3・時習館)14分26秒52(自己新)
17着 遠藤宏夢(商1・國學院久我山)14分40秒48
終盤、苦しそうに見えた箱田だが、強烈なラストで、先行する石田を一気に抜き去った。
終始上位をキープしていた石田はラストで伸びず。
やや早めのペースに粘っていた河合(左)は3800m以降、遅れ、うれしさも中くらいの自己新だろう。遠藤は3400mで、先頭集団から脱落。
<21組>
1着 星 創大(富士通)14分18秒34
2着 生方敦也(青山学院)14分24秒39
3着 有井 渉(JR東日本)14分25秒40
7着 佐藤 淳(スポ科4・愛知明和)14分28秒04
ペースの上げ下げが激しいレースで消耗した感のある佐藤には、安定感のある走りが戻ってきた。
<22組>
1着 横山絢史(専大)14分21秒61
2着 栗原啓吾(農大二高)14分23秒03
3着 神 直之(北星病院)14分25秒16
4着 大木皓太(スポ科1・成田高)14分26秒18(自己新)
8着 西田 稜(政経2・早大学院)14分34秒21
11着 谷口耕一郎(スポ科3・福大大濠)14分36秒60
大木はスローペースをがまんして、4000mからじっくり追い上げ自己新。
西田は1000mのラップ(2分56秒)が遅いとみるや、自分でペースを上げ、2400mからは独走。しかし3800mで後続に飲み込まれると、そこから粘れなかった。
西田が飛び出すと、谷口が2番手グループの先頭に立って追い上げる。その後方に大木の姿が見える。
<24組>
6着 田村和希(青山学院)13分43秒22(日本人選手トップ)
7着 村山謙太(旭化成)13分47秒87
9着 吉永竜聖(青山学院)13分49秒83
(青山学院は出場選手13人中9人が13分台でフィニッシュ)
27着 高田康暉(OB/住友電工)14分05秒12