こんなことが起こるなんて! 1500mの15組と17組に出場した谷口耕一郎と小澤直人が、それぞれ300mと600mで転倒。谷口は両膝、口に出血しながらも、懸命に前を追い、ラストで一人抜くという気迫を見せた。小澤は足首を捻ったうえに、左の指も突いて、700mで棄権した。トラックシーズン入り早々のアクシデントに「出鼻をくじかれた」気分だろうが、腐らずに巻き返しを! とくに小澤は春のシーズン「やや絶望」かもしれないが、その先の「希望」をじっくり見すえてほしい。
10000mでは、石田康幸と車田颯がともに粘り強く走り、自己新記録。甘かった終盤の詰めがしっかりできれば、さらに記録は伸びるだろう。
●男子1500m
<13組>
1着 赤澤健太(プレス工業)3分53秒12
2着 冨原 拓(中大)3分54秒92
3着 横山 学(東洋大)3分55秒88
15着 谷口耕一郎(スポ科3・福大大濠)4分13秒25
谷口は、転倒後、しばらく起き上がれず、前と90mほど開いたが、あきらめず前を追う。
<17組>
DNF 小澤直人(スポ科2・草津東)
足を引きずりながら、それでも前に100m。悔しくも惜しくもの離脱
<18組>
1着 秦 将吾(山梨学院)3分43秒51
2着 林竜之介(東海大)3分44秒17
3着 ゲノ・アルフレッド(日清食品グループ)3分46秒68
7着 齋藤雅英(スポ科1・早実)3分48秒00(自己新)
17着 浅川倖生(スポ科4・西脇工業)3分55秒48
六大学対校とまったく同じ、明大・保坂拓海とラスト勝負。今回は保坂に及ばず。
浅川は900mから後退。
●女子5000m
<2組>
25着 堀明日香(スポ科3・世羅高)17分52秒84
故障明けで、まだ動きの重い堀。
●男子10000m
<6組>
1着 野田一貴(大塚製薬)29分32秒37
2着 細井勇介(大阪ガス)29分35秒81
3着 小澤勇斗(専大)29分36秒94
6着 石田康幸(商3・浜松日体)29分42秒09(自己新)
石田は序盤から6、7番手につけて粘り強い走りを見せた。8800mで先頭から遅れ始め、惜しくも30秒台を逃した。それでも、自己記録は大幅に更新した。
<7組>
1着 竹ノ内佳樹(NTT西日本)29分15秒51
2着 大野日輝(神大)29分18秒49
3着 近藤秀一(東大)29分22秒82
15着 車田 颯(スポ科2・学法石川)29分37秒44(自己新)
27着 武田凜太郎(スポ科4・早実)30分07秒16
36着 佐藤 淳(スポ科4・愛知明和)30分30秒39
序盤、武田、佐藤をマークするように走っていたが、二人の動きが鈍いと見るや、先頭集団まで押し上げ、30秒を切る記録が期待された。しかし、8400mで遅れ、残り2周で追い上げたもののラストはいっぱいに。自己新とはいえ、車田も「もったいない」レースとなった。
4年生には厳しいレースとなった。武田(左)は故障明け、佐藤はマラソン出場の「後遺症」か、序盤からレースの流れに対応できなかった。(右)は佐藤のゴール。