エンジ(ン)全開! トラック優勝に勢いをつけた井戸、平(関東インカレ最終日)

私事ながら、所用で競技場を出たり入ったりの4日間、あまり競技を見られなかったのは残念だったが、気がつけば、目標としたトラック優勝を達成。とくに最終日のエンジの勢いはすごかった(と言っても、2種目しか見ていない。ダメだね)。

ハーフマラソン(日産スタジアム発着・周辺周回コース)が行われたときに発表された気温は25℃。ただ、ロード上は30℃近い暑さで、タイムより順位を狙うレースとなった。当然、展開はスロー。中盤でニャイロが抜け出した後も、井戸浩貴、佐藤淳、石田康幸を含む、10人以上の集団は崩れず、終盤まで上位争いは混沌としていた。しかし、最後に2着争いを制したのは、井戸だった。

5000mの平和真の気迫には、長距離陣すべての魂がこもっているようだった。パトリック(日大)だけをターゲットに一歩も譲らないレースを展開。長距離には外国人選手が出場するため、日本人選手はなかなかその壁を破れないが、平はパトリックに一矢を報いようと、最後まで食い下がった。

長距離主将の平といい、副将の井戸といい、佐藤といい、4年生のレースぶりは下級生にとって、実に「いい」お手本になっただろうと思う。

(扉の写真はスタジアム勝負になった2着争い。井戸が明大・藪下を振り切る)

1着 ドミニク・ニャイロ(山梨学院)65分07秒
2着 井戸浩貴(商4・龍野高)65分35秒
3着 藪下響大(明大)65分35秒
4着 原 法利(大東文化)65分41秒
5着 上田健太(山梨学院)65分59秒
6着 山本修二(東洋大)66分05秒
7着 佐藤 淳(スポ科4・愛知明和)66分17秒
8着 佐藤孝哉(山梨学院)66分25秒
10着 石田康幸(商3・浜松日体)66分55秒
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(左)10キロすぎのコーナーで飛び出すニャイロを追う井戸。しかし、レースの流れを読み取り、深追いすることなく冷静に対応した。(右)15キロ手前、山梨学院・佐藤を先頭に、依然、集団を形成。

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積極的に前で走った佐藤淳にも2着のチャンスは十分あったが、終盤、上位選手に抜け出された。

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柄本、川村が佐藤に声援を送っているうちに石田通過! 油断大敵。周回コースのラスト1周まで粘っていた石田のゴール(右)。

●男子5000m
1着 パトリック・M・ワンブイ(日大)13分47秒18
2着 平 和真(スポ科4・豊川工業)13分50秒08
3着 口町 亮(東洋大)13分54秒90
4着 秦 将吾(山梨学院)14分05秒06
5着 阿部弘輝(明大)14分05秒70
6着 吉田亮壱(日体大)14分06秒59
7着 中島公平(城西大)14分08秒08
8着 光延 誠(スポ科3・鳥栖工業)14分08秒63
16着 永山博基(スポ科2・鹿児島実業)14分24秒92

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3000mで、トップ争いはパトリック、平、口町の3人に絞られた。4400mからは、平とパトリックのマッチレースになり、平はラストのバックストレートでパトリックに振り切られたが、4年間の集大成として臨んだ関東インカレは間違いなくベストレースだったと言える。ゴール後は、こぶしを高く上げ、満足感を表した。

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光延は3400mでは4番手。しかし、そこからが案外だった。右の写真は、ラスト1周の4位争い。後ろからきた選手(山梨学院・秦)をチラと確認する光延。

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永山はまだ本調子といえず、2600mでは後方に下がったものの、そこから再び追い上げる粘りを見せた。

2016-05-22