こういう勝ち方は「圧巻」と表現していいのだろう。今大会、早大から出た最初の優勝者は1年生の溝口友己歩だった。混戦が予想された女子競歩だったが、溝口はスタートから飛び出すと、一度も先頭を譲ることなく、最後は2着を大きく離して快勝! 2番手につけて、溝口に食い下がっていた東京学芸大・八木望を5300mで引き離すと、そのまま「独立独歩」のゴール。八木は、60mほど差をつけられた焦りもあったか、残り1周でレッドカード(3回目の反則)をもらい、無念の失格だった。
(扉の写真は、怖いほどレースに集中していた溝口、ゴール後、ゴーグルを外し、破顔一笑)
●女子10000競歩
1着 溝口友己歩(スポ科1・長野東)47分24秒87
2着 西村早織(日大)48分09秒76
3着 吉住友希(千葉県立保険医療大)48分13秒38
後ろは中盤まで競った八木。八木を振り切った後は、きれいなフォームで「一人旅」。
●男子3000mSC予選(決勝進出5着+2)
<1組>
1着 塩尻和也(順大)8分50秒81
2着 大木皓太(スポ科1・成田高)8分51秒16
3着 青木涼真(法大)8分51秒55
17着 岡田 望(商2・國學院久我山)9分34秒07
大木(写真左)がいいレースをした。優勝候補筆頭の塩尻がいきなり飛び出したのを追わず、終始2番手につけ、ラストの2着争いを制して自己新。岡田(右)は最後方でレースを進める。
<2組>
1着 中野 光(大東文化)9分03秒14
2着 石橋安孝(東海大)9分05秒30
3着 白永真彦(日体大)9分05秒47
8着 今井開智(スポ科4・桐光学園)9分13秒44
1組目よりかなりのスローになったので、決勝進出には5着以内が絶対条件になった今井は、5位前後につけ、虎視眈々と上位を狙っていたが、ここからという2300m過ぎに転倒。集団から脱落した。それでもあきらめずに前を追い、3人を抜き去った。
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