久しぶりに胸のすくようなレースを見た。故障の期間が長かった鈴木は、その間、腐らず、あきらめず、こつこつと体づくりに励んでいた(OB中村駿介談)という。その成果がここでやっと実ったのだ。
前日に箱田が越えた長い壁ではなく、かなり高い壁を「ひょいと」跳び越えた印象があるが、今日の積極的な走りを見ると、本人はよほど自信があったのだろう。とにかく前へ!の気迫がみなぎっていた。叩き出した13分53秒58は、光延誠、平和真に次いで、早大3番目の記録になる。
(扉の写真は、電光掲示板のタイムをしっかり確認してゴールする鈴木)
●男子5000m
<16組>
(上位選手はすべて、エリトリアの選手のため、日本人選手の3着まで)
6着 鈴木洋平(スポ科4・新居浜西)13分53秒58(自己新)
9着 三浦洋希(日清食品グループ)13分57秒73
10着 梅枝裕吉(NTN)14分06秒60
13着 武田凜太郎(スポ科4・早実)14分06秒95
23着 谷口耕一郎(スポ科3・福大大濠)14分29秒46
外国人選手に食い下がるどころか、自ら引っぱる鈴木(左)と「洋平はもうあそこか」という表情でバックストレートを見る武田。
武田は関東インカレを逃したが、復調の気配は十分だ。谷口(右)は中盤、武田に迫る勢いだったが。
<7組>以下、とりあえず、記録のみ
1着 伏木蒼太郎(筑波大同好会)15分10秒43
2着 露木翔太(国際武道大)15分13秒23
3着 妹背雄太(東大)15分13秒34
27着 白石達郎(人科1・日大二高)15分58秒46
<10組>
1着 池田眞臣(山梨学院)14分44秒12
2着 河野 歩(東京国際大)14分47秒13
3着 岡山 翼(上武大)14分47秒15
36着 野田拓夢(スポ科1・長崎北陽台)15分53秒44
<11組>
1着 伊藤和麻(住友電工)14分43秒03
2着 弘光怜次(上武大)14分46秒85
3着 佐藤雄志(東京国際大)14分48秒09
14着 真柄光佑(スポ科1・西武文理)15分04秒37
32着 井上翔太(スポ科2・千種高)15分33秒88
15分は切れなかったが、粘り強い走りを見せた真柄(左)と井上。右はこの日、2本走ったOB伊藤。
<13組>
1着 芹澤昭紀(國學院大)14分39秒08
2着 黒田雄紀(國學院大同好会)14分39秒46
3着 池田 親(筑波大)14分44秒19
13着 金森博至(スポ科1・鳴門高)15分25秒63
<14組>
1着 梶原有高(厚木陸協)14分19秒19
2着 M・アイザック・ヌドゥロ(開志国際高)14分19秒62
3着 熊耳智貴(國學院大)14分20秒43
17着 遠藤宏夢(商1・國學院久我山)14分47秒15
22着 河合祐哉(スポ科3・時習館)14分51秒60
25着 川村裕幹(基幹理工4・和歌山桐蔭)14分54秒35
30着 伊澤優人(社科1・東海大浦安)15分11秒00