箱田幸寛がようやく30分を切ってきた。箱田にとっては、万里の長城のように長く立ちはだかった壁だった。
前半は慎重に入り、6100mからペースを上げた箱田は、29分30秒台を狙える位置まで押し上げたが、終盤の8000mからペースを落とした。壁は、ひとたび乗り越えてしまえば、まるで壁などなかったかのように記録は伸びるものだ(と勝手に思っている)。次走を楽しみにしよう!
●男子10000m
<5組>
3着 橋本 峻(GMOアスリーツ)29分06秒20
4着 山本采矢(東洋大)29分10秒11
5着 室伏穂高(日体大)29分16秒83
14着 箱田幸寛(スポ科4・世羅高)29分47秒65(自己新)
24着 柄本勲明(スポ科4・早大佐賀)30分30秒93
(1、2着は急きょ参戦したエリトリアの選手のため、割愛)
6000m過ぎ、気合いの入った走りを見せる箱田(左)、柄本は終始後方で、精彩を欠いた。