スローな展開だったため、10キロすぎまでは長い団子状態で、石田、柄本、今井が上位集団についていた。ほぼ5キロ15分というペースは終始変わらなかったにもかかわらず、3選手は徐々にペースを落とし脱落。代わって車田が中団から追い上げ、早大選手トップでゴール。63分台を期待したが、終盤、けいれんを起こしたのか、痛めたのか、足を引きずるようにしてなんとか走り切ったという状態だった。
復帰後、順調にきていただけに、ちょっと心配だ。それにしても、駅伝未経験組からなかなか63分台が出ないものだ。記録の確定版を見ると、全選手が10キロから20キロまでに大きく順位を落としているのがわかる。課題の克服はまだまだなのか。一方で、青山学院の1年生森田歩希は1月に初ハーフで63分01秒、2回目の今回で63分14秒(7着)をマークしている。青山には安定した力を発揮するニューフェイス(古いね)がまたも頭を出してきた。早稲田の選手も、うかうかしてはいられない!(於:陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園および外周道路)
(扉の写真は顔をしかめながらゴールに向かう車田)
1着 林竜之介(東海大)63分07秒
2着 廣田雄希(東海大)63分08秒
3着 鈴木健吾(神奈川大)63分08秒
4着 村本一樹(兵庫県立大)63分13秒
5着 寺西雅俊(京産大)63分13秒
6着 宇田朋史(拓大)63分14秒
7着 森田歩希(青山学院)63分14秒
8着 中村祐紀(青山学院)63分14秒
23着 車田 颯(スポ科1・学法石川)64分02秒(初記録)
50着 石田康幸(商2・浜松日体)64分37秒
54着 柄本勲明(スポ科3・早大佐賀)64分42秒
67着 今井開智(スポ科3・桐光学院)64分50秒
104着 光延 誠(スポ科2・鳥栖工業)65分27秒
116着 箱田幸寛(スポ科3・世羅高)65分39秒(自己新)
137着 浅川倖生(スポ科3・西脇工業)65分49秒((自己新)
223着 河合祐哉(スポ科2・時習館)66分40秒
254着 谷口耕一郎(スポ科2・福大大濠)66分53秒(自己新)
389着 鈴木洋平(スポ科3・新居浜西)68分12秒
399着 清水勘太(スポ科1・群馬中央中等)68分20秒
569着 西田 稜(政経1・早大学院)68分57秒(初記録)
上位集団に迫る勢いで17キロを通過した車田。同じ17キロ、石田、柄本、後方に今井の姿(写真右)
石田(左)、柄本も粘りきれず、なかなか63分台に届かない。春は奮起のしどころだ。
箱根メンバーの今井ももう一皮むけてほしい。光延も調子が上がってこない。なんだか愚痴っぽくなってきた。
箱田(左)、浅川は自己新とはいえ、こんなところで停滞していてはダメだ。4年生の意地を見せよう。
河合(左)、谷口もまだまだ記録を伸ばせるはずだ。ジャンプアップのシーズンにしてほしい。
「調子はよかった」という鈴木(左)、久々のハーフで後半バテた。永山につづき車田も好結果を出してきたので、清水にはプレッシャーもかかるだろうが、それをバネに「追いつき、追い越せ」。