関東インカレ初出場組の石田康幸と大木皓太がともに自己新記録をマークしたが、とくに、大木の闘争心と負けん気の強さが目についた。また、石田も、3年生トリオといわれた藤原滋記、光延誠、安井雄一の間に割って入り、13分台を目指す存在になるだろうと思わせるレースぶりだった。
(扉の写真は自己記録を更新した石田。4200mを通過)
●5000m
<23組>
1着 天野 匠(大東文化大)14分27秒89
2着 大木皓太(スポ科1・成田高)14分31秒06(自己新)
3着 小原大輔(新電元工業)14分31秒71
18着 岡田 望(商2・國學院久我山)14分55秒86
大木は3200mで飛び出した天野につけず、いったんは4番手まで下がった。ズルズル落ちていくかに見えたが、ラスト2周から、気力の巻き返しで2着に(写真左はラスト100m)。岡田(右の写真)は体調との兼ね合いもあるだろうが、最後まで、しっかり粘っていた。
<26組>
1着 岡崎達郎(大阪ガス)14分15秒99
2着 軸屋 健(國學院大)14分16秒68
3着 青木達哉(NDソフト)14分18秒37
20着 今井開智(スポ科4・桐光学園)14分46秒02
21着 西田 稜(政経2・早大学院)14分53秒84
あとの29組と合わせて2本走った工藤有生(駒大)が1000mからペースメーカーになって、駒大の選手を引っ張ったため、このクラスとしては、かなり速いペースになった。さすがの今井(左の写真)も中盤の2600mで持ちこたえられず、終盤は脇腹を押さえるシーンもあり、後退。西田も速いペースに巻き込まれ、後半まで粘れなかった。ただ、後方だとはいえ、箱根6区のスペシャリスト千葉健太(駒大→富士通)とのラスト勝負を制したのは気持ちが切れていなかったからだ(右の写真)。
<29組>
1着 藪下響大(明大)13分56秒40
2着 今﨑俊樹(大阪ガス)13分57秒35
3着 松藤大輔(カネボウ)13分57秒44
16着 石田康幸(商3・浜松日体)14分16秒29(自己新)
19着 安井雄一(スポ科3・市立船橋)14分34秒03
序盤、OBの阿久津圭司(SUBARU)がペースをつくり、安井が2番手(右の写真)。2200mで工藤有生がペースを上げると、安井は一気に後退、2600mでは最後方まで落ちた。一方、石田は、3600mで先頭集団から遅れ始め、4000m以降も伸びきれず、14分ひとケタ台を逃した「もったいない自己新」だった。