絶好調宣言の鈴木洋平が、28分台を狙って、一線級の実業団選手に挑んだ。中盤過ぎまでは28分台かと思われたが、久しぶりの10000mとあって、長い単独走でペースを上げられず、28分台はホクレンまでの「おあずけ」となった。しかし、自己新といえば、大幅な自己新だ!
復帰後の鈴木は、故障期間の過ごし方、鍛え方がいかに大切なのか、身をもって証明しているように見える。後輩たちには貴重な「生きた教科書」となるだろう。
(扉の写真は切れのあるラストスパートでゴールする鈴木。前回の日体大と同じアングルで失礼!)
●10000m
<9組>
1着 設楽悠太(Honda)28分39秒33
2着 エドワード・ワウエル(NTN)28分48秒72
3着 アレックス・ムワンギ(YKK)28分56秒47
4着 鈴木洋平(スポ科4・新居浜西)29分19秒76(自己新)
1000mで抜け出した設楽、ワウエル、ムワンギを積極的に追った鈴木は中盤から一人旅になって、6000m以降、ペースを落とした。9000mすぎには、(右の写真)後方からきた明大の1年生・阿部弘輝(関東インカレ5000m6着)に並ばれたが、残り2周で一気に突き放して、上級生の意地をみせた。