第48回東京六大学対校陸上競技大会(4月4日)

今年もまた、走春は六大学対校から幕を開けた。まず、驚いたのは3000mSCだ。ともに初の障害戦となる三浦雅裕、浅川倖生の意外なコンビがスタートラインに立った。

三浦は「関東インカレで得点を上げるため」と自ら志願して3障に挑んだという。レースは1000mまで浅川が主導権を握っているかに見えた。しかし、1000mで三浦が飛び出すと、浅川は後退。三浦は慣れない障害でしばしばふらつきながらも、地力の違いを見せつけて独走。「予定通り」関東インカレA標準記録を突破した。一方の浅川は1000m以降、大幅にペースダウン。初チャレンジの明暗がくっきり分かれた。

5000mは柳利幸が気迫あふれる走りで快勝した。14分そこそこのペースを終盤13分台にもっていけたのは成長といっていいだろう。中村は4000mで先頭に立ったが、柳にかわされると、ついていけず、13分台突入はならなかった。

収穫と言えば、4年生に意欲といったものが強く感じられ、今シーズンに大きな期待を抱かせたことだろう。

●対校3000mSC
1着 三浦雅裕(スポ科4・西脇工業)9分03秒67
2着 阿部泰久(法大)9分16秒07
3着 太田 翔(明大)9分35秒80
4着 浅川倖生(スポ科3・西脇工業)9分35秒84

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障害練習も十分でないままレースに臨んだ三浦だが、走力の違いをみせつけた。

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長身・痩身の浅川には飛越の負担が少々大きかったようにも感じられた。

●オープン3000mSC
1着 岡田 望(商1・国学院久我山)9分16秒67
2着 鳥山 賢(教4・岡山城東)9分19秒37
3着 東福龍太郎(法大)9分30秒26

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長距離のルーキーでただ一人出場の岡田。経験のある種目だけに障害の飛越は安定していた。

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1600mからは鳥山が先頭に立ったが、残り1周で岡田に逆転された。

●対校5000m
1着 柳 利幸(教4・早大本庄)13分58秒64
2着 足羽純実(法大)14分01秒85
3着 中村信一郎(スポ科4・高松工芸)14分05秒77(自己新)

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ラスト1周、しぶとく食い下がる法大・足羽を柳はバックストレートで突き放した。

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堂々の勝ちっぷりに、思わずガッツポーズ。箱根でやられた明大・木村慎にもリベンジを果たす。

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最初からレースを引っ張った木村慎をかわし先頭に立つ中村。最後まで粘れず、自己新とはいえ、悔しい3着。

●オープン5000m
1着 牟田祐樹(明大)14分03秒36
2着 江頭賢太郎(明大)14分05秒10
3着 齋田直輝(明大)14分08秒70
7着 井戸浩貴(商3・龍野高)14分22秒15

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積極性が持ち味の井戸はスタートから動きが鈍く、3400mで7番手まで落ち、見せ場のないままゴール。

2015-04-04