高速レースの流れは止まりそうにない。ハードルがどんどん高くなる。前回の大会まで、8位入賞の最高タイムは62分47秒だった。大会新の出た昨年でも、8位は62分49秒だ。それが、今年は62分22秒、一気に25秒も短縮された。さらに、27位までが62分台というのだから、高速化は急速だ。残念ながら、早大はこの急流にまだ乗っているとはいえない。
早大トップの三浦雅裕は自己新の62分45秒で上がってきた。それでも、19位なのだ。1年生の安井雄一も62分台でゴールした。それでも、同じ1年生の工藤有生(駒大)、田村和希(青山学院)には30秒以上の差をつけられた。これが、突きつけられた厳しい現実だ。ここから「反骨心」がいかに燃え上がっていくのか。また、高田船長のもと、早稲田丸が激流の長距離航路をいかに乗り切っていくのか。また、楽しみがふたつ増えた。
神奈川マラソンでの井戸の快走。復活ぶりを見せた千葉クロカンでの武田。福岡のクロカンでは高田が青学のエース・久保田和真に先着。早大はいい流れがつづき、学生ハーフに大きな期待がかかった。そうした中で、自己記録を更新した選手が続出した。にもかかわらず、完敗という印象しか残らなかったのが、今大会のレベルの高さを物語っているのだろうと思う。
1着 一色恭志(青山学院)62分11秒
2着 工藤有生(駒大)62分13秒
3着 高橋裕太(帝京大)62分13秒
4着 白吉 凌(東海大)62分16秒
5着 内田直人(帝京大)62分20秒
6着 其田健也(駒大)62分20秒
7着 馬場翔太(駒大)62分21秒
8着 田村和希(青山学院)62分22秒
19着 三浦雅裕(スポ科3・西脇工業)62分45秒(自己新)
25着 安井雄一(スポ科1・市立船橋)62分55秒(自己新)
54着 光延 誠(スポ科1・鳥栖工業)63分57秒(自己新)
163着 藤原滋記(スポ科1・西脇工業)65分04秒(自己新)
231着 前野陽光(スポ科3・多摩高)65分43秒(自己新)
259着 浅川倖生(スポ科2・西脇工業)65分59秒(自己新)
266着 中村駿介(社学3・岡崎城西)66分02秒(自己新)
310着 大島遼太郎(スポ科2・下妻第一)66分29秒(自己新)
329着 河合祐哉(スポ科1・時習館)66分37秒(自己新)
426着 藤澤怜欧(スポ科3・多摩高)67分36秒(自己新)