箱根駅伝の区間エントリーが発表になった。
全日本を圧勝した駒大は飛びぬけて強い! ふつうに走れば勝つだろう(しかし、何事にも絶対はない)。
勢いのある明大と青山学院もかなり強い。東洋大も箱根には、きっちり仕上げてくるはずだ。
とはいえ、(失礼ながら)3校とも駒大に勝つまでの力はないと(勝手に)思う。
駒大に勝てるだけの「秘めたる力」を持っているのは、ただ1校
山本修平、三浦雅裕がともに「予定通り」山を「征服」したときの早大だけだ。
高田康暉も、中村信一郎も、佐藤淳も、伊勢の「うっぷん」をすぐ上尾で晴らせた精神的プラスは大きい。その3選手が、重要区間をまかされることになった。
ここ数年、とくに重要視されるようになった1区に中村、そして、エース区間の2区に高田、締めくくりの10区に佐藤。
終盤に勝負が持ち越される可能性も高いなかで、柳利幸、田口大貴が「とっておける」のも大きい。
選手層が活断層ではなく、4学年にわたり「まんべんなく」層の整っているのも大きい。
今年の箱根路は、渡辺監督の花道でもあり、全選手に「恩返し」の気迫がこもっているのは、さらに大きい。
大きいといえば、監督は、箱根へ向けて「集大成」の文字をを掲げた。
集大成とは、これまでに蒔いてきた練習の種を、1点に集め、芽を出させ、大輪の花を咲かせ、成果をたわわにすることだ。
ここまできたら、もう何も考えることはない。ピークの状態で「大一番」を迎えるだけ。
そして、いつもどおり熱く、冷静に。下馬評は決して高くないが、前途は羊羊だ。
101年目を迎える競走部。箱根は91回大会、監督として11回目の箱根。なんだか、1が5つもある! いけるんじゃない!!
監督がまた太ったように見え、うまく胴上げできるのか。それだけが、心配だ。
大手町には胸を張り、大手を振って帰ってきてほしい(ではない)、帰ってくるだろう!
(扉の写真は2014年1月3日、9区、渡辺監督が田口に給水。91回大会から、こうした形での給水はできなくなる)