日本一暑い町・熊谷で、関東一熱い陸の戦いが始まった。競走部創部100年にあたる今年の目標は、まず、関東インカレのトラック優勝だった。しかし、初日は、1500mの決勝進出者ゼロ、4×100mリレー失格、得点は10000mの1点だけという、苦しいスタートとなった。しかし、100m、400mで複数の予選、準決通過があり、2日目以降の巻き返しが期待できそうだ。
早大とは関係ないが、男子10000mは、村山紘太(1部の城西大)、村山謙太(2部の駒大29分03秒22)の双子の兄弟が1部と2部で、それぞれ優勝するという前代未聞、空前絶後の結果となった。
(扉の写真は、6、9番手で5200mを通過する柳、平、文元(明大)、山本)
●男子10000m決勝
1位 村山紘太(城西大)28分54秒85
2位 井上大仁(山梨学院)28分55秒87
3位 ダニエル・ムイバ・キトニー(日大)28分57秒05
4位 文元 慧(明大)29分00秒93
5位 横手 健(明大)29分07秒20
6位 服部勇馬(東洋大)29分09秒65
7位 市田 孝(大東大)29分09秒69
8位 柳 利幸(教3・早大本庄)29分11秒29
15位 山本修平(スポ科4・時習館)29分39秒01
16位 平 和真(スポ科2・豊川工業)29分46秒00
ダニエルの調子が悪かったのか、スローの序盤を引っ張ったのは市田(大東大)。3200mからダニエルが前に出てペースを上げたが、長く上げきれずにペースダウン。先頭集団は崩れなかった。その後は、服部(東洋大)、柳が先頭に立つなど、トップは動くが集団は動かない展開になった。しかし、6400mで平が脱落。7000mでトップに立った柳も8300mあたりから持ちこたえられず、山本も後退。9000mでは、柳が50m、山本は100mほど先頭から遅れた。それでも柳はなんとか粘って入賞圏内に。
6番手争いの直線、服部、市田に及ばす。しかし、終盤は落ちそうになっても、踏みとどまった柳の粘り腰は光る。
いちばん余裕があるかに見えた山本は8000mを過ぎると動きが鈍くなった(左は国士大・浅岡健吾)
中盤まで積極的なレールをした平。
●1500m予選
<1組>
8位 安井雄一(スポ科1・市立船橋)3分59秒53
先頭で引っ張る安井。ラスト1周で後続が一気にスパートすると、反応できなかった。高校時代との差を如実に感じたのではないだろうか。ここがスタートだ!
<2組>
9位 亀田卓志(基幹理工4・栃木高)3分56秒05
亀田はほぼ力は出せたレースだった。
<3組>
10位 池山謙太(スポ科3・長岡大手高)4分05秒73
オムワンバ(山梨学院)がスタートから一気に飛び出したが、ペースは少しも速くない。それを読み間違えたのか、各選手が自重したため、異常に遅いレースになってしまった。