第92回関東学生陸上競技対校選手権(5月25、26日)

関東インカレ最終日、長距離種目は、まず9時03分から、ハーフマラソン決勝が行われた。
コース上の気温は30℃から32℃まで上がり、タフさの勝負必至と思われた。そして、タフといえば、日体大。本田が勝っただけでなく、出場選手全員が入賞し、箱根につづき強さを見せつけてくれた。早大は、高田が終始上位を狙う位置につけていたが、惜しくも入賞を逃した。田中は12キロすぎに、高田に迫る位置に上がってきたが、終盤また引き離された。暑さに強いはずの田口が5キロ以降ズルズルと下がっていったのは、どうしたことか?
5000m決勝も、30℃以上の過酷な条件(発表は25℃)は変わらず、記録の期待はしなかった。ところが、入賞ラインが13分台というハイレベルのレースになった。ここでも日体大が2人入賞。そして、早大はいよいよエースの登場に沸いた。レースはこの気温とは思えないほどのハイペースで進む。先頭集団が9人から7人、4人と振り落とされていき、3400mすぎに日体大・服部が落ちてからは、大迫と外国人選手2人の争いに。ラスト1周で山梨学院・オムワンバがスパートしたが、大迫は追走せず、日大・キトニーに競り勝って2着でゴール。日本選手権に向けて余裕残しの走りを見せた。

●ハーフマラソン決勝

1位 本田 匠(日体大)64分25秒
2位 関口頌吾(法大)64分38秒
3位 大津顕杜(東洋大)64分38秒
4位 鈴木悠介(日体大)64分39秒
5位 井上大に(山梨学院)64分47秒
6位 田口雅也(東洋大)64分55秒
7位 竹ノ内佳樹(日大)65分03秒
8位 甲斐翔太(日体大)65分13秒
9位 高田康暉(スポ科2・鹿児島実業)65分45秒
12位 田中鴻佑(法4・洛南高)66分13秒
38位 田口大貴(スポ科3・秋田高)70分53秒

スタジアムへのアプローチは、U字の急カーブ・急坂。最後の最後に立ちはだかっていただけに各選手とも苦しんだ(上から高田、田中、田口)。

高田R田中R田口R

12.23

12.3キロ、前をうかがう高田と詰めてきた田中(下)。

田中12,1

14.3ta

一人旅になってさらに苦しくなった田口(14.3キロ)。

●5000m決勝

1位 エノック・オムワンバ(山梨学院)13分31秒54
2位 大迫 傑(スポ科4・佐久長聖)13分34秒30
3位 ダニエル・ムイバ・キトニー(日大)13分35秒21
4位 服部翔太(日体大)13分50秒01
5位 大六野秀畝(明大)13分50秒13
6位 山口浩勢(城西大)13分55秒15
7位 久保田和真(青山学院)13分56秒69
8位 矢野圭吾(日体大)13分59秒20
11位 山本修平(スポ科3・時習館)14分09秒81
34位 平 和真(スポ科1・豊川工業)15分29秒82

3800-1
熱暑の中、3400mからはキトニー、オムワンバ、大迫ともに譲らず白熱のレースを展開した。

4200-1
山本は、1200mで先頭集団から遅れたが、10000mとは違い、第2集団で粘り強く走る(4250m)。

平
900mからは流れに乗れず、後方のままに終わった平。

●女子5000m決勝(25日)

1位 福内櫻子(大東大)15分56秒09
2位 鈴木ひとみ(玉川大)16分08秒01
3位 小澤夏美(白鷗大)16分09秒16
34位 納谷 恵(文3・青森東)17分44秒43

naya2
納谷は、800mで遅れ始め、最後まで前を捉えることはできなかった。

2013-05-26