自己記録で大迫を上回る実業団の外国人選手を相手に、大迫は終盤まで一歩も譲らぬ走りを見せ、自己記録を大きく更新した。午前中の上尾とは打って変わり、1000m2分34秒という学生選手が走るレースでは見られないスピート感゙のあふれる流れに、関係者を含めて観客が湧いた。大迫は竹澤健介の持つ早大記録13分19秒00(日本歴代5位)を切るようなペースで走っていたが、惜しくも20秒を切ることができなかった。おそらく、もっと上の記録を狙っていたのだろう大迫に笑顔はなかった。しかし、自己新は自己新だ。
●男子5000m
<31組>
1位 ジョナサン・ディク(日立物流)13分14秒97
2位 ビタン・カロキ(DeNA)13分15秒75
3位 バリソトン・レオナルド(日清食品グループ)13分19秒04
4位 ウィリアム・マレル(Honda)13分19秒83
5位 大迫 傑(スポ科4・佐久長聖)13分20秒80
11位 村山紘太(城西大)13分58秒60
26位 前田悠貴(Honda)14分46秒65
最後はポール・クイラ(コニカミノルタ)を競り落とした大迫。
マレルを懸命に追い込んだが、わずかに届かずゴールに飛び込む大迫。
前田は、中盤以降、ズルズル落ちてしまった。