大迫が大胆な作戦に出た。スタートからいきなり飛び出し、1000mのラップが2分39秒。連戦のキトニーが自重したため、ついていったのは、村山、設楽の2選手のみ。1300mでキトニーが追いつき、2000mでは、第2集団から、窪田、延藤が抜け出して先頭集団は6人に。しかし、3100mからは大迫、キトニーの一騎討ちになり、最後はキトニーが連戦をものともせず、大迫を突き離した。同じく連戦の山本は、マイペースの走りで前日にひきつづき入賞を果たした。とりあえずは、完全復調といっていいだろう。
武田も安定した走りで上位をうかがう位置にいたが、ペースを上げられず入賞を逃した。並走していた倉田が8位に入っただけに、惜しまれるレースだった。
●男子5000m決勝
1位 ダニエル・ムイバ・キトニー(日大)13分46秒
2位 大迫 傑(スポ科4・佐久長聖)13分47秒21
3位 窪田 忍(駒大)13分57秒06
4位 設楽啓太(東洋大)14分00秒58
5位 延藤 潤(東洋大)14分08秒43
6位 山本修平(スポ科3・時習館)14分12秒65
7位 村山紘太(城西大)14分14秒61
8位 倉田翔平(上武大)14分15秒08
10位 武田凜太郎(スポ科1・早実)14分22秒21
スタートからいきなり飛び出した大迫(300m)。
ペースの少し落ちた2000mで、窪田、延藤が追いつく(2300m)。キトニーの様子をうかがう大迫
見ごたえのあったキトニーと大迫の一騎討ち。ラスト1周で、まずスパートしたのは大迫だったが、逆転された。
第2集団で安定した走りをしていた山本、武田。
山本のゴール。キトニーとのデッドヒートで、さすがの大迫も消耗した表情。
前が上武大・倉田。入賞を逃したとはいえ、武田は十分力のあるところを見せてくれた。
●男子100m決勝
1位 九鬼 巧(スポ科3・和歌山北高)10秒33
2位 飯塚翔太(中大)10秒35
3位 女部田亮(中大)10秒41
5位 竹下裕希(スポ科3・福大大濠高)10秒45
なかなかタイトルに届かなかった九鬼が、世界陸上日本代表の飯塚を破って学生チャンピオンに!