第25回上尾シティマラソン(11月18日)

強風のなか、終始前で勝負しながらなんとか踏ん張った前田の勝負根性は光っていた。志方が完全とはいえないまでも、復活してきた。田中が好走を見せた。早大には、いい材料がいくつもあった。しかし……。
3月の学生ハーフのあと、「箱根で勝つためには、ハーフ63分台を10人そろえる必要のある時代に突入しそうだ」と書いた。上尾の結果をみると、東洋大が完全にその領域に入ってきたといえるだろう。駒大も同様、9人が63分台以内に乗っているはずだ。駅伝は記録だけでないことは重々承知のうえでも、上位の記録をもっているという精神的アドバンテージはやはり大きい。
3冠を達成する前、竹澤のいた時代に渡辺監督は「全員が120%の力を出さない限り箱根は勝てない」と、選手を盛んに鼓舞していた。今まさに、120%宣言復活のとき、選手たちには、ピーキングも含めて、最後のステージで最高のパフォーマンスをしてくれることを願おう。箱根へ、反撃ののろしを上尾!
(扉の写真は3キロ地点を通過するトップグループ左から、東洋大・小池寛明、佐久間建、中大・代田修平、そのあと佐々木、前田がつづく。ここから上位に残ったのは前田と佐久間のみ)
●大学男子ハーフの部
1位 村山謙太(駒大)62分46秒
2位 大津顕杜(東洋大)62分58秒
3位 前田悠貴(スポ科4・小林高)63分07秒
4位 冨岡 司(東洋大)63分16秒
5位 塩谷桂太(中央学院)63分19秒
6位 油布郁人(駒大)63分24秒
7位 淀川弦太(東洋大)63分31秒
8位 新庄翔太(中大)63分32秒
9位 石間 諒(明大)63分36秒
10位 佐久間建(東洋大)63分40秒
11位 日下佳祐(東洋大)63分48秒
12位 志方文典(スポ科3・西脇工業)63分52秒
14位 田中鴻佑(法3・洛南高)64分07秒
25位 田口大貴(スポ科2・秋田高)64分25秒
33位 市川宗一朗(スポ科4・岡崎高)64分39秒
35位 柳 利幸(教1・早大本庄)64分40秒
76位 高田康暉(スポ科1・鹿児島実業)65分24秒
82位 佐々木寛文(スポ科4・佐久長聖)65分30秒
84位 萩原 涼(人科4・早実)65分34秒
125位 岡野 徹(文3・星陵高)66分28秒
189位 高瀬和人(人科4・成章高)67分45秒
以下の写真は高田(3キロ地点)を除く20キロ通過順に、前田、志方、田口、柳、市川(市川は最後に柳をとらえた)、高田、佐々木。(なお、萩原と岡野は他大選手のかげになって、通過に気づかず、失礼しました)。最後の写真はレース後の岡野。失速した佐々木がまた心配だ。






2012-11-18