第45回東京六大学対校陸上競技大会は、前夜の雨と寒さがウソのように暖かな好天に恵まれた国立競技場で開催された。午前中に行われたヤリ投げで、ディーン元気が79m60を記録(オリンピックB標準突破)し、いきなり大会は盛り上がった。しかし、長距離レースは、明大選手の活躍ばかりが目立ち、まだシーズン前の調整期間とはいえ、早大の勢いが感じられないのはややさびしかった。そのなかにあって、田澤、相原の自己新、新人、柳、藤岡のいきのいい走り、市川の積極的なレースぶりが収穫だったといえる。
●対校1500m
1位 菊地賢人(明大)3分51秒60
2位 八木沢元樹(明大)3分55秒48
3位 渡邉 昴(法大)3分55秒81
5位 工藤晧平(早大)3分59秒64
6位 中村信一郎(スポ科1・高知工芸)4分04秒76
800mで明大の二人が飛び出すと工藤はついていけず、最後までペースは上がらなかった。3位争いの工藤、渡邉、坂庭大輝(慶大4位)
中村は、序盤、積極的にレースを進めたが、中盤以降失速。
●対校3000mSC
1位 田子祐輝(法大)9分01秒52
2位 神内隆年(早大)9分01秒72(自己新)
3位 笹崎高志(明大)9分04秒85
4位 工藤晧平(早大)9分10秒72
レースを引っ張った工藤と笹崎(明大)のあとにつけた神内と田子(法大)がラスト2周から抜け出した(上の写真は神内)。工藤が9分を切れなくなったのが心配だ。
●対校5000m
1位 横手 健(明大)14分04秒56
2位 山本修平(早大)14分15秒89
3位 平賀翔太(早大)14分18秒23
ラスト2周まで平賀、山本が交互に先頭に立つ展開に、横手は両選手をぴったりマーク。
ラスト700mから横手がロングスパート、不意を突かれ、二人はついていけず。そのまま横手に逃げ切られた。
●オープン5000m
<1組>
1位 廣瀬大貴(明大)14分08秒74
2位 市川宗一朗(早大)14分16秒71
5位 相原将仁(早大)14分20秒12(自己新)
6位 前田悠貴(早大)14分20秒65
7位 柳 利幸(教育1・早大本庄)14分20秒89(自己新)
9位 田口大貴(早大)14分25秒82
12位 西城裕尭(早大)14分42秒46
13位 臼田稔宏(早大)14分46秒37
17位 田中鴻佑(早大)14分55秒27
18位 三浦雅裕(スポ科1・西脇工業)14分59秒31
19位 徳留 駿(早大)15分25秒69
市川がレースを引っ張り、箱根組の前田、西城が追う。しかし、4000mを過ぎると前田、西城は後退。西城は、失速気味に順位を下げていった。
4000mから落ちてきた前田と最後まで競り合い自己新を出した相原(後ろ)。
1年生の柳(中央)は粘り腰を見せて、自己新。
田口、粘り強く上位をうかがうが、伸びきれなかった。
動きに物足りなさの残った臼田。
まだ本来の調子にない三浦(左)と田中。
徳留は、スタートからまったく動けなかった。
<2組>
1位 平山雄大(明大)14分33秒13
2位 関口頌吾(法大)14分36秒42
3位 藤岡孝彰(商1・早実)14分45秒23自己新
7位 内田皓大(早大)15分03秒09
10位 當山貴大(早大)15分07秒53
13位 高瀬和人(早大)15分20秒36
14位 関口直人(早大)15分22秒60
15位 田澤範樹(早大)15分23秒31
16位 山田侑也(早大)15分24秒59
17位 小林季生(人科1・佐久長聖)15分31秒96
藤岡だけが上位に取りついて粘り、自己新。
内田(前)高瀬は14分台かと思われたが、中盤以降、高瀬はペースが落ち、内田も届かなかった。
終盤追い上げたものの、エンジンのかかりが遅く、當山は14分台を逃した(後ろは小林)。
後方は、田澤、山田、小林、関口(前から)の争い。