日本インカレ(全日本インカレといったり、全カレと略すのをよく見るが「全」などどこにもついていないのに、いつからこうなったのか。連合も正式略称は「日本インカレ」と断っているくらいだから、蔓延しているのだろう。大昔はただインカレと言っていたような気がする)第1日目は、9月9日、国立競技場で行われた。ロンドンオリンピック後の大会とあって、ディーン元気はじめ、オリンピック出場選手めあての女性ファンが目についた。しかし、期待のディーンは欠場、長距離のエース・大迫傑も欠場、そのうえ、女子二枚看板のひとり、紫村仁美が100m予選でフライング失格となり、早大ファンにとっては、少々さびしい初日となった。そんななか、男子10000mで日本人トップの3位に入った平賀翔太の走りが光った。
●男子10000m
1位 エノック・オムワンバ(山梨学院)28分58秒77
2位 ガンドゥ・ベンジャミン(日大)29分00秒57
3位 平賀翔太(基幹理工4・佐久長聖)29分25秒47
19位 志方文典(スポ科3・西脇工業)30分52秒91
20位 佐々木寛文(スポ科4・佐久長聖)31分06秒98
6000mから、上位は外国人選手3人と平賀に絞られ、6400mでは、平賀が2位に上がったが、ベンジャミン、オムワンバ、ゲブレシラシェ(東京国際大、8400mで棄権)がペースを上げると、つききれなかった。それでも再度追い上げるシーンもあり、堂々の3位だ。
第二集団を引っ張っていた志方は3700mで脱落、4200mではブービーまで下がってしまった。2800m、早川翼(東海大・6位)、市田宏(大東大・9位)と競り合う志方。
先頭集団で粘っていた佐々木だが、4800mで第二集団に吸収されると、ズルズル後退。後方にいた志方にも捉えられた。いせさきの失速といい、コンディションが少し心配だ。
●女子10000m
1位 久馬 悠(筑波大)32分59秒64
2位 古久保亜衣(京産大)33分04秒49
3位 津田真衣(立命大)33分07秒72
13位 天児芽実(スポ科4・新潟第一)34分25秒02
中位でしっかり粘った天児。ゴール前、西田美咲(鹿屋体大)にわずかに先着を許す。
●男子1500m予選(第1組)
1位 ダニエル・ムイバキトニー(日大)3分50秒02
2位 監物稔浩(環太平洋大)3分51秒29
3位 池谷 竜(鹿屋体大)3分51秒33
10位 中村信一郎(スポ科1・高松工芸)3分54秒41
400m66秒という超スローペースで入ったが、まず2周目でダニエルが飛び出し、3周目に後続のペースも上がると、中村は反応できず、置いていかれた。