箱根駅伝区間エントリー&最後の練習(12月30日)

復路と補欠メンバーの最終ポイント練習(12月30日)

12月29日、区間エントリーが発表された。

昨年の流れをそのまま継承した感のある往路のオーダーに、監督の2連覇に賭ける思いが伝わってくるようだ。「奇策ではあるが、大迫を2区ではなく、1区に起用した。今年のように楽には逃がしてくれないと思うが、最初から流れを引き寄せて、優勝する!」(渡辺監督)

出雲、伊勢を通して、一見「2強」+1という構図ができ上がったようにみえる。だが、箱根は2大会とはまったくの別物だ。「2強」が「早稲田恐れるに足らず」と思えば思うほど、エンジのチャンスは広がっていくだろう。
前年覇者としての誇りと自信、挑戦者としての気迫と虚心をもって臨めば、必ず箱根の頂点に行きつくはずだ。
そして、渡辺監督が三冠達成祝賀会で披露した「感謝・反省・反骨心」をもう一度思い返し、心に刻んでおくことも大切だ。この2連覇へのキーワードは監督が、半分を自分自身に向けて発し、あとの半分を選手たちに託していた言葉だからだ。往路と復路がしっかり噛み合って、優勝が近づくように、半分と半分とがぴったり合ってこそ、一丸となる。

出雲の東洋、伊勢の駒澤、箱根の早稲田──3強というなら、これが、今年約束された「座」というものだ。
走れ!早稲田魂。

●1区
大迫 傑(スポ科2・佐久長聖高校)10000m:28分35秒15、5000m:13分45秒06

たまには、こんな写真も。前年同様、1区でトップに立つことが、エースだからこその使命だ。責任は重いが、彼ならこともなげに達成するだろう。

●2区
平賀翔太(基幹理工3・佐久長聖高校)10000m:28分41秒42、5000m:13分45秒83

箱根に向けて完全復活。各校のエースと互角に戦える態勢はできた。

●3区
矢澤 曜(教育4・多摩高校)10000m:28分45秒56、5000m:13分43秒84

たまには、こんな写真2。調子が戻ってきたいま、前年の轍は踏まない。

●4区
三田裕介(スポ科4:豊川工業高校)10000m:28分58秒08、5000m:14分02秒44

区間新デビューした4区を再び区間新で締めくくる!

●5区
山本修平(スポ科1・時習館高校)10000m:28分38秒15、5000m:14分09秒01

浪人してまでも早稲田を目指しただけあって、勝負根性は折り紙つき。伊勢ではレース運びに失敗したものの、あの気力は必ず箱根で生きてくる。「柏原さんには絶対抜かれない!」と豪語したという。

●6区
西城裕尭(スポ科3・早実高校)10000m:30分33秒08、5000m:14分23秒03

今シーズン苦しんだが、山の適性は、高校時代とはいえ、千葉クロカンで実証済み。

●7区
佐々木寛文(スポ科3・佐久長聖高校)10000m:28分58秒47、5000m:14分04秒44

安定かつ積極的な走りで、復路の流れをつくる。優勝街道を突っ走る起爆剤

●8区
臼田稔宏(基幹理工1・佐久長聖高校)5000m:14分13秒26

最新の写真。授業との両立に苦労したが、箱根までに仕上げてきたところはさすがだ。

●9区
前田悠貴(スポ科3・小林高校)10000m:28分54秒35、5000m:14分03秒89

復路のエース区間で、激しい闘志に火がつく。優勝を手繰り寄せる仕事人になる。

●10区
萩原 涼(スポ科3・早実高校)10000m:29分37秒95、5000m:14分24秒89

今シーズンはなかなか結果が出せなかったが、経験を武器に箱根は譲れない。

●大串顕史(スポ科4・水戸第一高校)10000m:29分03秒86、5000m:13分59秒15

最後のシーズンで記録を大きく伸ばしてきた。下りでも、平地でも準備万端。

●八木勇樹(スポ科4・西脇工業高校)10000m:28分55秒24、5000m:13分43秒49

圧倒的な存在感で競走部を引っ張ってきた結果が、関東インカレ、日本インカレの2冠制覇だ。責任感の強さからのムリがたたり、春以降まったく走れなかった。復活はうれしい限りだが、またムリは禁物。逆説的にいえば、キャプテンが出場しなければならないほど、チーム力が向上していないとすれば、優勝はおぼつかないともいえる。最新の写真。

●安永 陽(スポ科4・早実高校)10000m:29分39秒85、5000m:14分22秒02

いまやサブではなく、どこでも走れる力をつけてきた。気力あふれる走りで最後の年を飾る。

●井上太郎(スポ科4・八幡浜高校)10000m:30分41秒71、5000m:14分36秒03

3年間苦しんだが、コツコツと練習を重ね、箱根のメンバー入りを果たした。調子も間違いなくいい。

●市川宗一朗(スポ科3・岡崎高校)10000m:29分22秒03、5000m:14分08秒35

今年もっとも力をつけた選手のひとり。関東インカレ4位が光る。暑さに強いのはアンカーとしての資格も十分だ。

●志方文典(スポ科2・西脇工業高校)10000m:28分38秒46、5000m:14分04秒77

ようやく間に合った。彼が走れば、他校にとっては脅威となる。

 

 

2011-12-30