八木主将率いる競走部の今年度の目標は、5冠! その2冠目となる日本インカレ初日、早大は1500mでワンツーフィニッシュを決めたほか、ヤリのディーン元気が6投目で逆転優勝するなど、決勝種目で着実に得点を重ね、初日1位と、幸先のいいスタートを切った。
<総合得点>
1位 早 大40点
2位 日 大23点
3位 東海大15点
●男子1500m決勝
1位 大迫 傑(早大)3分45秒06
2位 岡崎達郎(早大)3分45秒17
3位 監物稔浩(環太平洋大)3分46秒91
大迫と岡崎は予選をともに余裕ある走りで1位通過。決勝では、残り1周から二人の一騎打ちとなり、ロングスパートした岡崎をゴール直前で大迫がとらえ、種目が違うとはいえ、ユニバ優勝の底力を見せつけた。
1100mすぎ、エンジのふたりが後続を引き離す。
ゴール寸前まで、岡崎!かと思われたが……。
●男子10000mW
1位 勝木隼人(東海大)41分42秒70
2位 青野大地(山梨学院)42分10秒02
3位 西塔拓己(東洋大)42分18秒17
12位 小林 快(早大)44分23秒47
小林は上位との差はあったものの、落ちてくる選手を拾いながらよく粘り、好位でゴール。
●女子10000m
1位 岡小百合(大体大)32分45秒65
2位 九嶋映莉子(京産大)33分09秒95
3位 吉本ひかり(佛教大)33分26秒67
27位 天児芽実(早大)34分55秒93
世界陸上の疲れが残っていたのか、大本命・吉本がまさかの失速。吉本に周回遅れにされた天児が抜き返すというシーンもあり、天児にはいい経験にもなった(?)レースだった。
周回遅れにされた吉本(5)を抜き返す根性を見せた天児。
●男子10000m
1位 G.ベンジャミン(日大)28分45秒74
2位 J.オンサリゴ(創造学園大)29分05秒46
3位 中西拓郎(福岡大)29分23秒99
4位 田村優宝(日大)29分25秒07
5位 平賀翔太(早大)29分29秒45
6位 山本修平(早大)29分33秒57
1600mでベンジャミンが飛び出し、オンサリゴ、J.マイナ(拓大、6000mで棄権)が追う外国人選手の流れに山本と中西が乗り、山本は2800mで先頭に立つという積極的なレースぶりを見せた。しかし、5600mで、田村、矢野圭吾(日体大)、平賀の第2グループに吸収され、4人の並走がしばらくつづく。なんとか粘っていた山本が、8800mで脱落。熾烈だった田村と平賀の4位争いは、田村のラストスパートがまさった。山本は最後の周回で矢野を抜き6位を確保した。
先頭に立って外国人選手を引っ張る山本。
第2グループに吸収された山本。日大・田村、日体大・矢野、山本、平賀、4人による4位争いが3000m以上つづいた。
しかし、8800mで山本が脱落していく。
素軽い走りが戻ってきた平賀。「合宿でいい練習ができたので、ある程度はやれる自信があった。秋のシーズンのはずみになればいいと思う。駒大が強くなっているので、負けずにがんばりたい」(平賀)。脱落したかに見えた山本(後方)は、最後の気力を振り絞り、矢野を逆転、6位に。この粘りも総合優勝へ向けひとつの貢献だったといえる。