今年最後の日体大は、話題と実りの多い競技会となった。まず、このレースの結果次第で入部が決まるという「仮免」で出場した當山貴大(政経1年・沖縄県立コザ高校)が、自己記録(14分47秒86)には及ばなかったものの、まずまずの走りを見せた。おそらく「仮免」は突破するだろう。さらに、中距離ブロックから「編入」した内田が、14分入りにあと1歩までこぎつけ、自己新。女子の天児は、前回の日体大で出した自己記録を、大幅に破り、前日、10000mで自己記録を更新したOBの伊藤和麻同様、快進撃が止まらない。4年生の神澤雄一、星雄之が最後のレースで自己新。星は3年ぶりの更新だ。田中鴻佑、徳留駿が14分30秒を切る好記録をたたき出した。むろん、ともに自己新記録だ。神田も神澤と競りながら自己ベスト。
●女子3000m(12月3日)
<3組>
1位 三浦紗知(盛岡四高)10分05秒06
2位 山川友璃衣(柏日体高)10分06秒12
3位 田邉幾美(新栄高)10分06秒73
22位 納谷 恵(早大)10分25秒08
●男子5000m
<20組>
1位 木附沢凌(狭山ヶ丘高)15分05秒17
2位 下條洋平(東北学院高)15分06秒92
3位 吉田康太(亜大)15分09秒93
6位 當山貴大(早大)15分12秒82
ラストで3人を抜き去った當山。文武両道を目指す。
<22組>
1位 高林大樹(栃木RC)14分56秒50
2位 須田博己(白鴎大足利高)14分57秒85
3位 関口忠宏(田村高)15分02秒45
17位 山田明幸(早大)15分36秒62
後方の集団で苦しみながらも粘る山田。
<26組>
1位 近藤星一郎(帝京大)14分39秒41
2位 松河良隆(近畿大)14分41秒00
3位 出口武志(佐久長聖高)14分43秒36
25位 内田皓大(早大)15分01秒65
内田は、ラスト300mから猛然と追い上げたが、14分台にはわずかに届かなかった。
<29組>
1位 上野明悠美(白鴎女子高)16分27秒70
2位 松浦朝美(白鴎女子高)16分27秒92
3位 西澤果穂(青森山田高)16分28秒38
31位 横山由佳(早大)17分07秒03
3000mまでは16分に入るペースで粘っていた横山。終盤、伸びきれなかった。
<30組>
1位 来栖 梓(順大)15分47秒60
2位 野尻あずさ(第一生命)15分49秒29
3位 伊澤菜々花(順大)15分50秒02
12位 天児芽実(早大)16分13秒15
終盤もペースを落とさず、じりじり上がっていく天児。
<31組>
1位 上村純也(白鴎大足利高)14分36秒04
2位 田中 凌(日体大)14分38秒12
3位 吾妻佑起(仙台育英高)14分38秒44
5位 神澤雄一(早大)14分40秒63
7位 神田一貴(早大)14分42秒73
29位 澤田拓朗(早大)15分09秒67
上位をうかがう神澤と神田(右、顔半分が見えている)。
先頭を追う神田と神澤。
澤田は復調まで、もう少しだ。
<32組>
1位 安斎 宰(光明相模原高)14分31秒48
2位 下畑大輝(作新学院高)14分33秒12
3位 大門友也(日大)14分34秒31
31位 高橋広夢(早大)15分09秒89
33位 田澤範樹(早大)15分16秒78
37位 岡野 徹(早大)15分25秒12
この組は、3選手ともに苦しいレースとなった。ゴールに向かう高橋。
ラスト50の田澤。
前半、中位で粘っていた岡野も後半、足が止まった。
<33組>
1位 吉村光希(中京高)14分28秒67
2位 田中健太(松蔭大)14分28秒96
3位 山中康司(帝京大)14分30秒50
19位 星 雄之(早大)14分44秒54
35位 山田侑也(早大)15分11秒04
中盤ペースダウンしなければ、星は30秒台が見えていた。
苦しいレースとなった山田侑也。
<34組>
1位 藤井翔太(西京高)14分25秒00
2位 高松伸伍(帝京大)14分26秒36
3位 見廣雄一(拓大一高)14分26秒71
29位 高瀬和人(早大)14分59秒72
高瀬は、ラスト、懸命に追い上げて、14分台で飛び込んだ。
<35組>
1位 一色恭志(仙台育英高)14分15秒96
2位 金森寛人(関根学園高)14分16秒92
3位 堀合修平(青森山田高)14分22秒00
7位 田中鴻佑(早大)14分24秒98
12位 徳留 駿(早大)14分27秒42
19位 工藤晧平(早大)14分37秒59
21位 関口直人(早大)14分42秒96
22位 岡田健志(早大)14分43秒90
気迫のこもった走りで、自己記録を更新した田中。下の写真は、田中の後方に、関口、徳留、岡田。
前回の日体大で悔しいレースをした徳留は、きっちり「借り」を返した。
この後、逃げる岡田を工藤(後ろ)がとらえた。