日本学生対校選手権大会(9月10日)

●1500m決勝

1位 田中佳祐(城西大)3分48秒91
2位 八木勇樹(早 大)3分49秒00
3位 松本 翔(明 大)3分49秒53
4位 岡崎達郎(早 大)3分48秒55

この鬼の形相を見よ!八木の気合の入り方がよくわかるだろう。「今年は、早くて強い選手を育てる」という相楽コーチの言葉を、さっそく具現したのが、八木勇樹。城西大・田中に、「ちょい負け」したものの、先行する選手を残り250mから一気に追い詰め、なんと優勝候補の筆頭だった岡崎達郎まで交わした。鬼顔だけでなく、鬼脚を発揮した八木の5000mが楽しみだ。

岡崎、八木、田中(右から)、ラスト20mのデッドヒート。岡崎は粘りきれず、ゴール寸前で外からきた松本にも差された。

●10000m

1位 G・ベンジャミン(日大)28分26秒72
2位 村澤明伸(東海大)28分45秒16
3位 早川 翼(東海大)28分57秒72
4位 J・クアライ(奈良産業大)28分59秒96
5位 平賀翔太(早 大)29分00秒15

13位 佐々木寛文(早大)30分12秒40
18位 志方 文典(早大)30分30秒17

 序盤自重していたベンジャミンが3800mで飛び出すと、2位争いは、平賀、村澤、早川の3人に絞られた。平賀はしばしば2人の前に出て、積極的に動いた。しかし、6000mあたりから遅れ始め4番手。さらに、最後の1周でクアライに追いつかれ、抜きつ抜かれつのデッドヒートの末、ゴール直前で差し返されて、5位。佐々木は、序盤、ベンジャミンの横でレースを進めていたが、中盤前からは早川、平賀らについていけず、徐々に順位を落としていった。志方は、レースはじめから動けず、不本意な結果に終わった。
 それにしても、駒大、東洋大の選手はひとりも出場せず、インカレ無視の「駅伝大学」らしい(ほめているのではない)対応。「駅伝に勝ちさえすればいい」という大学の姿勢は、ちょっと困ったもんだ。エース2人をしっかり走らせた東海は偉い!

平賀は、村澤、早川の東海大勢と、中盤までいいレースを展開していたが。

佐々木を周回遅れにしてゴールに向かう平賀。

ベンジャミンと競り合う?佐々木。実は、周回遅れにされる瞬間。

「夏の1次合宿はケガで走れず、それが尾を引いた」とレース後、悔しそうだった志方。

2010-09-10