●ハーフマラソン
コスマスには離される一方だったが、尾崎vs.宇賀地の「一騎打ち」は競技場までもつれ、見ごたえのあるレースになった。昨年のハーフでも、今年の箱根でも勝てなかった宇賀地に尾崎が競り勝ったのは、大きな自信になるだろう。4位グループは、6周めまでに、2人から、1分以上開いていた。しかし、加藤が引っぱり、終盤は40秒差まで迫った。このグループからは、大津、井上が抜け出し、そのあと、加藤が、金子、中島とのデッドヒートを制し、6位に。
1位 オンディバ・コスマス(山梨学院)62分29秒 2位 尾崎貴宏(早 大)64分00秒 3位 宇賀地強(駒 大)64分09秒 4位 大津翔吾(東洋大)64分40秒 5位 井上翔太(駒 大)64分41秒 6位 加藤創大(早 大)64分49秒 7位 金子太郎(東海大)64分50秒 8位 中島賢士(早 大)64分50秒
最後まで宇賀地と尾崎の「マッチレース」はつづいた。
宇賀地を抜き去り、競技場内に入ってきた尾崎。
宇賀地、尾崎を追う集団では、何度か加藤がしかけたが、振り切れなかった。
ライバル校選手の状態をうかがう中島。右、金子(7位・東海大)、左、井上(5位・駒大)
6位・加藤のあと、金子にわずかおよばず、8位の中島。
●5000M決勝
4種目めとなるダニエルが自重したため、レースは超ではなく、ややハイペースで進められた。ダニエルのあとのトップ集団は、柏原、村澤、ベンジャミン、高橋優太(12位・城西大)、高林祐介(15位・駒大)の5人。20M遅れて、石川、矢澤らがつづく。 3000Mで2着争いは、柏原、ベンジャミン、村澤の3人に絞られたかに見えた。しかし、残り2周から、石川がスパートすると、早川、矢澤も動き、一気に先行グループにとりついた。ラストの1周は6人の2位争い。矢澤が先頭に出るシーンもあったが、地力に勝る柏原が最後の直線で抜け出した。13位の八木までが13分台というレベルの高いレースだった。矢澤は早大記録会で出したばかりの自己ベストを10秒上回る気迫の走りで4位に入った。
1位 ギタウ・ダニエル(日大)13分47秒19 2位 柏原竜二(東洋大)13分48秒54 3位 石川卓哉(明 大)13分49秒01 4位 矢澤 曜(早 大)13分50秒01(自己新) 5位 早川 翼(東海大)13分50秒11 6位 村澤明伸(東海大)13分50秒85 7位 ガンドゥ・ベンジャミン(日大)13分52秒83 8位 鎧坂哲哉(明 大)13分56秒12 13位 八木勇樹(早大)13分59秒64 30位 前田悠貴(早大)14分38秒34
序盤は流れを見ながら、好位置でレースを進めた矢澤、八木。
石川(3位・明大)を先頭にした第2集団。高林(15位・駒大)、田中佳祐(16位・城西大)、八木は3000Mから遅れていった。
松本葵(11位・山梨学院)、松本昂大(9位・明大)と激しい入賞争いをする八木(3400Mすぎ)。2人に先着を許したが、13分台でゴール。
前田にはペースが速かったのか、厳しいレースになった。
残り1周、後続の石川、早川、矢澤が一気に先行集団に迫る。