駒大からは、4枚看板のうちの2枚、星創太と高林裕介が出場してきた。昨年が、卒業する4年生、豊後友章と平野護だったことを思えば、準エース2人の出場は危機感の表れとみていいだろう。
早大からは、ポスト竹澤の期待がかかる八木勇樹。来年の箱根では山登りの可能性も高いので、今年5区を走った星、そして、山梨学院・高瀬無量との対決も楽しみだった。
レースは予想どおりモグス(山梨学院)とダニエル(日大)が飛び出し、5キロ、14分09秒というハイペースで進められた。しかし、日本人選手はけん制しあって、5キロ、15分03秒のスロー。5キロすぎからペースが上がり、5ー10キロは14分44秒。先頭集団にいた八木は、徐々に遅れはじめる。さらに、10キロから15キロのラップを15分20秒と大きく落とし、50位以下に後退した。終盤、追い上げたものの、38位に終わった。
タイム的にはまずまずだが、箱根で、1区区間14位の松原健太(東農大)、5区22位の高瀬、3区14位の田村英晃(東農大)、3区20位の井上直紀(専大)と実績を残せなかった選手の後塵を拝したのでは、納得の走りとはいえないだろう。ライバルとなるべき星、高林に1分やられたのも、まだまだ力不足を感じさせた。ちなみに、1年生のとき走った竹澤健介は62分26秒、昨年走った尾崎は63分12秒。今年からのコース変更でタイムは出やすくなるといわれていたが?
このレースは、早大エースの登竜門。八木は、これをバネに、大きくはばたいて、竹澤の後継者になってほしいものだ。
<結果>
1位 メクボ・モグス(山梨学院)60分37秒 2位 ギタウ・ダニエル(日 大)61分34秒 3位 佐藤 敦(中国電力)62分24秒 以下、主な大学生選手 8位 星 創太(駒 大)62分30秒 12位 高林裕介(駒 大)62分36秒 16位 松原健太(東農大)62分54秒 19位 高瀬無量(山梨学院)62分59秒 20位 中川 剛(山梨学院)63分00秒 22位 田村英晃(東農大)63分01秒 29位 井上直紀(専 大)63分21秒 32位 安田昌倫(明 大)63分25秒 38位 八木勇樹(早 大)63分30秒